これは1951年8月1日トヨタジープBJ型の発売以降、68年間で達成したもので、ランドクルーザーはトヨタで最も長い歴史を持つロングセラーカーでもある。
ランドクルーザーは、初代発売から4年後の1955年11月に投入した20系で本格的な輸出を開始。ランドクルーザーの開発思想である「信頼性、耐久性、悪路走破性」を犠牲にせず、ニーズに応える車づくりを一貫して続けた。このことで、世界中から多くの支持を受け、当初年間100台にも満たなかった輸出台数が、10年後の1965年には1万台を越えるようになったのだ。現在では、約170の国と地域で販売しており、年間グローバル販売台数は約40万台にのぼるという。
1951年 BJ型
ランドクルーザーはグローバルでトヨタブランドの信頼性を高めることに大きく貢献し、トヨタの輸出拡大の足掛かりともなった。その信頼性、耐久性の高さから製造から50年以上経ったランドクルーザー40系が、未だに現役で活躍している地域も存在するのだ。
1967年 55型
ランドクルーザーの歴史はトヨタQDR(Quality:品質、Durability:耐久性、Reliability:信頼性)の象徴であると同時に、「世のため、人のため」というトヨタの車づくりの原点でもある。仕事、生活を営むための心強い相棒として、「人の命や物を運び、移動の夢を叶える」、「行きたいときに、行きたいところに行って、必ず帰って来られる」、それがランドクルーザーである。
アフリカのブルンジでは、マラリアに罹った子供を病院に移送したり、ウガンダの難民キャンプでは診療所に患者を運んだりと、人道支援の面でも活躍をしている。
コスタリカにて
オーストラリアでは、亜鉛、銅鉱山の地下1,600メートルの坑内の移動車として、また、兵庫県とほぼ同じ広さを持つ広大な牛放牧牧場で牛の追い込みに使われる車も存在する。
中米コスタリカでは、標高3,500メートルの人が立つのもやっとという急斜面でニンジンの収穫の足として活躍し、「畑まで入っていけるのはランドクルーザーだから」と信頼を寄せていただいている地域もあるほど。ランドクルーザーがないと生活が成り立たない場所が地球上にはまだまだたくさん存在しているのだ。
オクタン日本版編集部
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