柔和で謙虚なF1ドライバー、アレクサンダー・アルボン

octane Japan

今シーズンからF1に参戦し、大躍進中のアレクサンダー・アルボンを囲むイベント「AN EXCLUSIVE EVENING WITH ALEX ALBON」が開催された。会場となったHouse of Aston Martin Aoyamaには、ヘルメットやレーシングスーツ、グローブなど、F1にまつわるグッズも展示され、今週末に開催される日本グランプリに向けて気分も高まる中、多くのゲストが訪れた。





イギリス系タイ人であるアルボンは、2019シーズン初戦でトロロッソからF1デビュー、サマーブレイク後にはアストンマーティン・レッドブル・レーシングに昇格移籍した注目の若手ドライバーだ。移籍後の新しい環境の中でも力を発揮し、連戦入賞を果たしている。


直前のロシアグランプリでは、ピットレーンスタートから15台を抜いての5位入賞という勢いのある23歳の青年、さぞ血気盛んな若者かと思ったら、実際はとにかく丁寧で穏やか、かつ謙虚で落ち着いた人物であった。


現在の自身の活躍についても驕ることなく、「まだ今は環境に慣れている最中で、慣れるのには時間が必要だと思います」と控えめなコメント。鈴鹿で表彰台を狙いますか?という問いに対しては「もちろん狙いたいけれど、他にも強いチームはいるから…」「エキサイトしすぎないで、マシンをコントロール下に置くことに注力したい」と落ち着いた答えを返す。


憧れの選手だと公言しているマイケル・シューマッハやバレンティーノ・ロッシについて問われると、「シューマッハの努力家であるところや、ロッシの情熱とレースを楽しむ姿勢を尊敬しています」と、いちファンとして澄んだ目で微笑みながら答えてくれる。

アストンマーティンのヴァンテージについての印象は「まだ少ししか乗る機会がないけれど、とても操縦しやすい」、ヴァルハラについては「叶うことなら僕にも1台欲しい、と言いたいぐらい」と、どんな質問に対しても相手の目をまっすぐ見つめて真摯に答える姿は非常に好感が抱けるものだった。

タイは微笑みの国と呼ばれる。アルボンの柔和な表情や穏やかな立ち居振る舞いは、同じアジア人として共感できるものだ。ホンダエンジン搭載のマシン、つまり母国グランプリとなる今週末の鈴鹿での戦いも、日本のファンの期待を背負いながらも、気負うことなく自然体で挑む姿が見られることだろう。


会場であるHouse of Aston Martin Aoyamaの2階フロアにはアイコニックなアストンマーティン2台も展示され、イベントに華を添えた。

オクタン日本版編集部

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