デザインの革命「UP」の生誕50周年記念モデルが展示発売開始

B&B Italia Tokyoにて、「UP」50周年記念モデルのインスタレーションが公開される。 ガエターノ・ペッシェのUP5_6の誕生50周年を記念して、新たに5色のカラー(オレンジレッド、ブルーネイビー、カルダモン、エメラルドグリーン、ペトロールグリーン)と、50周年のスペシャルエディションとして、1969年当時のカラーパレットより、ストライプカラーのベージュとペトロールグリーンのストライプを復刻したアイテムだ。

デザインの革命児 ガエターノ・ペッシェによって1969年に生み出されたSERIE UPは全7種類(UP1, UP2, UP3, UP4, UP5_6, UP7, UP Junior)。 当時はガレット状の梱包を開けると真空圧縮されていた発泡ポリウレタンが膨らみアームチェアへ変化する仕組み。この仕掛によってUP5は瞬く間にイタリア家具のシンボルとなり、当時の家具の常識を覆した。

また、そのフォルムと頑丈さにおいて工業デザインと次世代のデザインの境界線にある作品としてデザインの世界にも驚くべき影響を与えた。

パラノイア的な家具を開発していたサルバドール・ダリもこのアームチェアでポーズをとっている。映画007「ダイヤモンドよ永遠に」では悪役ブロフェルドの隠れ家でコンクリートの舞台シーンに登場ている。



UP5のアームチェアには伸縮性のあるコードでオットマンのUP6と結ばれていますが、これはペッシェの自らの女性に対する考え方や比喩が込められているという。


「女性は自分では気づかないうちに常に自分で自分の自由を奪っていると思う。だから私はアームチェアを女性のフォルムにして足元にボールを置いたんだ。足に重りをつけられたよくある囚人のイメージだ。僕がこのアームチェアで表現したかったのは先端技術や新素材、商品の利便性ではない。男性による女性への暴力がようやく取り上げられ、問題として議論されるようになった世界中で横行していた人の尊厳を無視した行為に対する悲痛なサインは時代とともに少なくなってきたが、女性の置かれている状況はあまり変わっていない」

このペッシェの考えから、今回イベント期間中には、貧困や差別のない社会を実現するために活動する国際NGOプラン・インターナショナルの「ガールズ・プロジェクト」への募金も開始。
ガールズ・プロジェクトは、「女の子だから」というだけの理由で差別や偏見を受け、有害な慣習の犠牲になる女の子たちを守るもの。同時に、女の子たちが力をつけ、自分や家族はもちろん、地域社会や次世代にまでポジティブな変化をもたらす主体者となるためのサポートをしている。

募金にご協力いただいた方へはB&B Italia Tokyo オリジナルのUPピンバッチをプレゼント。(数量限定)

【展覧会概要】
UP 50 インスタレーション
展示場所:B&B Italia Tokyo 2F (青山OM-SQUARE 2Fロビーフロア)
*10月24日-27日はビル主催イベントの為展示一時撤去、11月2日,3日は全館停電に伴い休館日。
B&B Italia Tokyo営業時間:11:00-18:00(水曜定休)
レセプション:2019年10月21日(月) 18:00-20:00 B&B Italia Tokyo1Fにて開催
会場:B&B Italia Tokyo(東京都港区北青山2-5-8 青山OM-SQUARE 2Fホール)
https://bebitalia.co.jp/
入場料:無料

オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事