レクサスがEVコンセプトカー初公開│アーティスティックな質感まで昇華した未来的造形

LEXUS

東京モーターショー2019にて、レクサスは次世代の電動化戦略「Lexus Electrified」を発表。それに伴い、この電動化ビジョンを象徴するEVのコンセプトカー「LF-30 Electrified」を世界初公開した。

1989年のブランド創業以来、ラグジュアリーライフスタイルブランドとしてユーザーひとりひとりの五感を刺激することで、驚きと感動の提供を追求してきた。2005年にRX400hを発売して以降、二段リダクションギヤやマルチステージハイブリッドの開発など、電動化技術の先駆者として世界をリードしている。

今回発表した電動化ビジョン「Lexus Electrified」は、電動化技術を用いて車両の基本性能を大幅に進化させ、自動運転や電動化などモビリティ社会が変化し続ける時代においても、車が人間にもたらす楽しさ・喜びを提供し続けることを目指す思想のことを指す。電動化技術によって今一度、車が生まれた原点に立ち返り、走りの楽しさを大きく進化させ未来の高級車の在り方を根本から変えていくという。



具体的には、ハイブリッドで培ったモーター制御技術を軸として、パワートレーン・ステアリング・サスペンション・ブレーキなどを統合的に制御。これにより走行シーンに応じた駆動力コントロールを行うことで理想的な車両姿勢を実現し、より安心安全で運転する楽しさを感じられる車を提供することを目指す。2025年には全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリンエンジン車の比率を上回ることを目標とする。直近では2019年11月にレクサス初のEV発表を予定しているほか、2020年代前半でPHVやEV専用モデルを投入する計画がある。

今回発表したLF-30 Electrifiedは、電動化ビジョン「Lexus Electrified」を象徴するコンセプトカーである。デザインにおいては、EVに期待される先進イメージを、アーティスティックな質感まで昇華した未来的な造形や、自動運転を初めとする新技術を積極的に織り込んだインテリアにより、レクサス独自の世界観確立を目指した。



パフォーマンスにおいても、電動化技術と運動制御技術が融合した新テクノロジー「Lexus Advanced Posture Control」を採用。緻密なモーター制御で従来のガソリン車では不可能な高度かつ自由度の高い姿勢制御を実現している。さらに人間中心の設計思想に基づく新コンセプトのコックピットやステアバイワイヤなど、「電動化技術を用いた車両基本性能の大幅な進化」を実現するため、2030年を見据えた先進技術を数多く採用。

創業当初から根幹としてきた「人間中心」の思想をより高次元で具現化するため、新コンセプト「Tazuna」に基づくコックピットを設計した。手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係性にヒントを得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の制御が可能な空間を実現している。LF-30 ElectrifiedはTazuna Cockpitの将来像を提示すべく、ARによる車両情報表示やジェスチャーコントロールなど、次世代のインターフェースを採用。ドライバーのみならず、同乗者にとっても快適かつ利便性の高い室内空間を実現している。



Lexus Electrifiedが目指す「電動化技術を用いた車両基本性能の大幅な進化」を実現するため、モーターの駆動力制御による車両運動制御技術「Lexus Advanced Posture Control」をはじめとする先進技術を数多く採用した。バッテリーの低床配置による慣性諸元の向上や4輪のインホイールモーターによる従来のクルマとは一線を画した高度かつ自由度の高い運動性能を実現。

また、Lexus Teammateコンセプトに基づく2030年を見据えた自動運転技術やドローン技術を応用したサポートビークルなどにより、車が人々の生活において提供できる価値を大きく拡げているのだ。

オクタン日本版編集部

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