世界初の燃料電池プラグインハイブリッドカー メルセデス・ベンツより登場

Mercedes-benz

メルセデス・ベンツより、世界初の燃料電池プラグインハイブリッド自動車「GLC F-CELL」が登場。

世界初の燃料電池プラグインハイブリッド乗用車とは、一体どのようなものだろうか。GLC F-CELLは、水素を燃料にして発電し、その電気を動力とする燃料電池自動車でありながら、プラグを介して充電したり、回生ブレーキにより発電した電気をリチウムイオンバッテリーに蓄電し、その電気を動力とすることもできるというもの。

リアシート下部と、センタートンネル部に合計約4.4kgの水素を充填することができる水素タンクが配置され、水素のみでの航続距離336kmを達成している。世界標準となる700気圧タンクを採用し、水素補給時間はわずか3分と、ガソリン自動車の給油時間とほぼ同程度だ。

また、プラグを介して6.0kWまでの交流普通充電を利用したり、回生ブレーキにより発電した電気を車体後部に搭載される13.5kWhのリチウムイオンの高電圧バッテリーに充電することもできる。これらの電源から供給される電力により、最高出力200PS(147kW)、最大トルク350N・mを発生するモーターを回転させ、動力を得るのだ。

2つの電源を持つことにより、加速の最初期は高電圧バッテリーに充電された電気を使用し、その後は燃料電池で発電された電気を主に使用するなど、それぞれの特性を理想的に活用することが可能となる。

また、日常の短距離走行は水素を使用せず、充電された高電圧バッテリーの電気で電気自動車として使用したり、水素が不足した場合でも水素ステーションまで充電された電気で走行したりすることもできる。

EQブランドを象徴するブルーがアクセントとして、フロントグリル、サイドスカート、リアバンパーに採用される。また、サイドには「F-CELL」のロゴが入ったブルーのデカールが装着され、燃料電池自動車であることが一目で分かるようになっている。空気抵抗の低減にも寄与する20インチ10スポークアルミホイール(ブルーアクセント)が装着され、フロントバンパーはクリーンなイメージの専用デザインに。GLCの中での差別化も図られているというわけだ。

そして、興味深い要素のひとつとして、このモデルは先進的技術への関心が特に高く、かつ水素ステーション網が整備されている、ヨーロッパと日本でのみ販売されるそう。なお、納車は2020年中頃を予定。

メルセデス・ベンツ GLC F-CELL 1050万円(税込)

オクタン日本版編集部

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