25年を迎えたA.ランゲ&ゾーネ 10年ぶりの革新的ファミリーが誕生

A.ランゲ&ゾーネが1994年に復興後初コレクションを発表してから、ちょうど25年を数える記念すべき日にアクティブなライフスタイルに向けたかつてないコンセプトの新作モデル「オデュッセウス」を発表した。
 
オデュッセウスは、精緻を極める時計を愛しつつもアクティブに生活する人のために作られた、躍動感と優美さを持ち合わせる時計である。この時計のためだけに開発されたアウトサイズデイト表示と曜日表示を備えた自動巻きムーブメントを搭載し、スタンダードモデルとして初めてステンレススチールケースを採用している。

特にスリーパーツ構成のケースは、中央部が少し突出する立体的なデザインで、ブラシ仕上げでツヤを消したケース表面には面取りした稜が鮮やかに浮かび上がる。ステンレススチール製ブレスレットのラグとコマの一つひとつにも表面のブラシ仕上げと角の面取りを施し、全体の調和を図っている。



2時と4時位置にある日付および曜日調整ボタンは防水仕様で、ピラミッド状の形状になっている。このオデュッセウスは、ランゲで初めてねじ込み式リューズを取り付けた防水仕様のケースを採用しており、12 バールの試験圧をかけて防水性能を検査したものだ。

ダークブルーのダイヤルを見ると、右側におなじみの2窓式ランゲ・アウトサイズデイトが配され、左側にはそれに対峙するように同じサイズの曜日表示が配されている。そのフレームの縦の縁は緩やかな弧を描き、ベゼルの曲線と違和感なく調和されている。表示の文字と数字は A.ランゲ&ゾーネの時計でおなじみの書体で、このモデルではブルーの背景にホワイトの文字と数字が浮かび上がるようになっている。この機構は新たに開発されたもので、99個もの部品で構成されているのだ。



ダイヤルは真鍮製で、表面仕上げの異なる複数の層で構成。垂直に溝を刻んだホワイトゴールド製のバータイプのアプライドインデックスの背景と、スモールセコンドの目盛り部分には、レコードの溝のように同心円が幾重にも刻まれている。これはアジュラージュと呼ばれる装飾模様である。

ランゲ独特の槍形の時針と分針は A.ランゲ&ゾーネの他の時計よりも一層際立ち、バーインデックスの中心の溝の表面と同じく夜光性。装着感の良いステンレススチール製ブレスレットのフォールディングバックルには、落下防止機構が組み込まれており、最大7ミリまで長さを調整できる仕組みになっている。


このロゴ入りのボタンを押すと、簡単にベルトの長さ調整ができるようになっている。



A.ランゲ&ゾーネは、オデュッセウスのために新しいキャリバーL155.1 DATOMATIC を開発した。ローターに刻まれた「DATOMATIC」という名前は、日付機構と自動巻き機構の組み合わせを意味する。サファイアクリスタルのシースルーバックから、ケース内部を占領するこの直径 32.9 ミリのプラチナ製分銅を備えた片方向巻上げ式センターローターを搭載したムーブメントが見える。丹念な手作業で仕上げたムーブメントのディテールが見えるように、ローターをスケルトンタイプのデザインに。



受け板には、手彫りで曲線模様が描かれている。ムーブメントのその他の装飾にも、伝統的な要素と現代的な要素を組み合わせるというコンセプトが貫かれ、キャリバーL155.1 DATOMATIC でも、受け部品はすべて洋銀製。さらに、ローターのエレメントはブラックロディウム仕上げ。A.ランゲ&ゾーネの理念に従い、ムーブメント全体に手作業で仕上げ装飾を施し、二度組方式で組み立てられている。ガンギ車の軸の上側の受け石を固定するのは、ランゲらしさを感じさせるビス留め式ゴールドシャトン。このシャトンは脱進機の位置を示すと同時に、時計の心臓部で伝統を主張しているのだ。

そして、ブランドCEOに就任した山崎香織氏は、この新作の発表にあたってプレスに対してこうコメントした。
「私は発展著しい自動車業界25年を過ごしてきました。そして今、人間にとって一番大切なものは何かを考えるにあたり、それは時間であるという結論に行きつきました。その時間を計る時計というもの。いつまでも回り続ける、決して立ち止まらないということが、すなわち人間の生き方に繋がっていると思います。1845年から連綿と続くAランゲ&ゾーネの素晴らしさを皆さんに知っていただきたいと思います」


A.ランゲ&ゾーネ

オクタン日本版編集部

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