Welcome Home! VWたちが「日本の故郷」に帰ってきた日

Photography: Octane Japan

輸入車は必ず日本のどこかの港から(空輸を除く)この国へやって来る。生まれた国を離れ、日本に初めてタイヤを下ろしたその地は、その車にとっては日本の故郷ともいえるだろう。2019年10月27日、愛知県豊橋市にあるフォルクスワーゲン グループ本社に「Welcome Home!」のゲートが掲げられた。「日本上陸の地へ、お帰りなさい」という、豊橋港で陸揚げされたフォルクスワーゲンたちへのウェルカムメッセージである。

ゲートで出迎えるのはレストアされた赤い1965年タイプ1。フォルクスワーゲン グループ ジャパンが所有するものだ。

空冷フォルクスワーゲン専門誌「Street VWs」が毎年主催しているフォルクスワーゲンの一大イベント「Street VWs Jamboree」。昨年までは東京・お台場で開催されていたが、13回目となる2019年はオリンピックの関係でこれまでの会場が使用不可となってしまった。そこで今年のイベント会場を提供することを申し出たのは他でもない、フォルクスワーゲン グループ ジャパンだった。こうして豊橋にあるフォルクスワーゲン グループ ジャパン本社での開催が実現したのだという。なんと粋な計らいだろうか。

エントリー対象は空冷水冷を問わず、すべてのフォルクスワーゲン。おなじみのタイプ1やタイプ2はもちろんのこと、ゴルフやジェッタ、ニュービートル、ザ・ビートルなど、新旧さまざまな種類のフォルクスワーゲンが広大なフォルクスワーゲン グループ ジャパンの敷地に集まった。これほどのフォルクスワーゲンを一度に見られる機会は貴重だ。会場の風景をいくつかピックアップしてご紹介しよう。

オリジナルあるいは貴重なヴィンテージ車両


オクタンとしてまず注目したのは、第3会場に展開されたコーナー。本社棟の建物の外に旧ナンバーやKlassisches車両が30台展示された。




Volkswagen Group Japan Awardを受賞したタイプ1は、44年間同一オーナーに保有されているもの。親から子へ、次の世代に受け継がれていく。


素晴らしいコンディションの1951年タイプ1も。

本社棟の中にはVW歴史コーナーとして歴代ビートルが4台展示され、そのヒストリーを振り返ることができた。1952年のスプリット・ウィンドウ(ヤナセが所有)は、日本へ正規輸入された第1号車。オクタンでも以前取材したことがある車両だ。





ビートルの歴史を辿るように、その隣に年代を追って車両が並べられている。



このタイプ1は、1957年に370台輸入されたうちの1台。

初代ビートル同様にファンの絶大なる人気を集めたニュービートル。

2019年9月25日、日本に陸揚げされた「最後の」ザ・ビートル。


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