ランボルギーニ・エスパーダのエンジンリビルド計画

octane UK

2019年は私にとってエンジンリビルドを行うタイミングであった。まずはじめに、ミッレ・ミリア出場前にアルファロメオ・デュエットの心臓に手を施し、その後に所有しているボートのエンジンをパワーアップさせた。そして、今月はランボルギーニ・エスパーダを修復させる時であったのだ。

エスパーダを直すということは、エスパーダ50周年アニバーサリーツアーに参加した時からシリアスな課題となっていた。しかし、その時はランチア・フルヴィア・スポーツ 1600に手を施さなければならなかった。決してややこしい手入れがあったわけではないのだが、修理予算が必要となるという想像は容易にできるだろう。そして、エスパーダの修理はまた予算が貯まるまで延期になったのだ。



しかし、時間が経てば経つほど、さらにエスパーダのエンジンは状態が悪化するのではないかと不安が募っていった。気持ちが落ち着かず、結局チェスターにあるワークショップへ入庫させることに決めた。ちなみに、2012年にこのエスパーダを購入したショップだ。クーラントシステムのテストを行い、シリンダーひとつひとつをチェックした。



そして、クーラントは何も問題がないことが分かったが、ヘッドガスケットとピストンに問題があるように思われた。その後、また調べてみたが特におかしなところは見つからなかった。しかし、どう考えてもどこか調子が悪い。こうなったらエンジンごとおろしてチェックするしかない。


搭載しているのはランボルギーニ伝統のV12 DOHC 直列6気筒エンジンであるが、この時代に生み出されていたものは素晴らしい。私が預けたショップでは、35年以上に渡りこのエンジンと真摯に向き合っていて信頼性が高い。エンジンをおろして3時間経ってみたら、なんとなくわかってきたようだった。次は、何が原因だったのかをお伝えしたいと思う。


Harry Metcalfe

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