クラシックカーの資産価値│下落に大きな影響を及ぼしたのは?

HAGI

HAGI(ヒストリック・オートモビール・グループ・インターナショナル)のほとんどの指数は2019年2月に下落した。例外は、ランボルギーニ・ポロ・ストリコ指数(横ばい)とメルセデス・ベンツ・クラシック指数(0 . 83%とわずかに上昇)だけだ。
 
資産価値のある車種全体の動向を表すHAGIトップ指数も2月に1.93%下げ、前月の2.08%と合わせると年初来3.96%の下落となった。ランボルギーニ以外の他の指数も2019 年最初の2カ月はマイナスが続いた。2月の下落に特に大きな影響を及ぼしたのがポルシェとフェラーリだ。トップ指数の構成要素からポルシェとフェラーリを除外すれば、2月は1 . 93%のマイナスではなく横ばいとなる。反対にプラスの貢献を果たしたのがより若いモデルやいわゆる新興クラシックだった。
 
こうした短期的な変動はめずらしいことではない。それより象徴的なのは、指数の創設から10年がたち、市場全体を示すトップ指数がフェラーリ指数とまったく同じレベルになったことだ。
 
現在、トップ指数は対前年比で4.07%上昇している。ただし、これは2017年前半の低迷期とも似ており、今後さらに類似性が強まっても意外ではない。はっきりしているのは、トップ指数は2018年12月にピークの358.05を記録したものの、全体としては横ばいに推移していることだ。現在のトップ指数348.87は、2016年11月の数字と同等なのである。
 
こうした中、取引量は増加している。それが顕著なのがアメリカだ。アメリカは歴史的に、価格に関するリスクを受け入れてきた市場であり、確かな知識に支えられた個人間の直接取引が多い。

こうした環境下では、経験ある投資家は落ち着いて機会を待ち、適切な価格で取引できる機会が訪れたときに資産を積極的に動かすのである。

オクタン日本版編集部

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