デイヴィッド・ボウイが所有していた魅力的なスピーカーとは?

「私には、芸術のどんな形式にも境界線は見えない。すべて完全に関連し合っていると思う」と故デイヴィッド・ボウイは言った。
 
別の誰かだったら青臭く聞こえるところだが、ボウイはそのキャリアを通して音楽とパフォーマンスアートの境界線をぼかすことに成功した。まさにロックという宇宙の異端児、"スペース・オディティ"を貫いた人生だった。
 
ボウイがアートに関心を持っていたことは有名で、絵画や彫刻、デザイン家具などを大量に収集していた。その一部が、昔ロンドンで開催されたサザビーズのオークションに出展されていた。一般人にはとても手が出せないものばかりだが、その魅力で心を奪われたのが、このブリオンベガ製のラジオグラムRR126だ。建築家・デザイナーとして有名なカスティリオーニ兄弟が1966年に考案した"ミュージカル・ペット"で、ダイアルが目、スピーカーが耳にあたる。
 
左右のスピーカーは取り外すことができ、中央に載せるとガラード製ターンテーブルがぴったり収納される仕組みだ。見かけだけでなく、サウンドも素晴らしかった。それは、2014年にこのRR126を入手したボウイも堪能したはずだ。
 
推定落札価格は800~1200ポンドだった。音楽のアイコンとも言えるアーティストが所有していたデザイン・アイコンだから、格安といっていいだろう。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) Transcreation:Kazuhiko ITO(Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation: Megumi KINOSHITA

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