ミシュランガイド東京2020 発表|匿名審査員の正体は?

octane Japan

日本ミシュランタイヤは11月26日(火)“ミシュランガイド東京2020”を発表した。日本では2007年にアジアで初めてミシュランガイドを発行。今回で13回目のリリースとなる。なお、本年掲載された星付きレストランは226件。昨年に引続き、東京は“世界で最も星の多い都市”となった。

そもそもミシュランガイドは、1900年に初めて発行され、来年で120周年を迎える。当初は“ドライバーのための本”としてはじまり、タイヤの使い方や修理方法、自動車修理工場のリスト、宿泊施設や食事処など今よりも車で出かけることが大きく意識されたコンテンツの本であったが、今ではその中から“食事”に特化したものとして成長している。

しかし大切な軸の部分は、ミシュラン兄弟の目指した、自動車の利用を促進し、タイヤ市場を発展させること。そして旅をより安全で楽しいものとし、モビリティを向上させること。いまなお、そのコンセプトは変わっていない。

ちなみに、現在では定着している「星」の制度が誕生したのは1930年代。また、公平な審査を行うための「匿名調査員制度」が導入されたのもこの頃だという。意外と知られていないが、実はこの匿名調査員は全てミシュランの“正社員”。詳しい仕組みは公開されていないが、フランスでの特別なトレーニングを重ねる事によって、複数人で審査をする際も偏りなく、公平に評価ができるような仕組みになっているという。

近年では、日本らしい「おにぎり」のカテゴリを設定や星評価とは別軸の「ビブグルマン」という価格以上の満足感が得られる料理に対するレポートも開始。そしてインバウンドやオリンピックで訪れる訪日外国人向けにWeb版のミシュランガイド東京も展開しているという。時代のニーズに合わせて、様々な変化が加わったことで、活用方法も多岐に渡るのではないだろうか。


©Michelin

ミシュランガイド東京 2020
発売:2019年11月29日(金)
価格;3,180 円(税別)
ISBNコード:978-4-904337-36-3 C2026
発行:日本ミシュランタイヤ株式会社

オクタン日本版編集部

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