ヘリコプターに搭載されたポルシェのフラット4エンジンとは?

RM Sotheby's

軍隊生活の厳しさはよく知られているが、かつてはこんな任務を課されることもあった。高度限界が2000 m に達する実験用ヘリコプターでの飛行、それも単座のオープンコクピットにシートベルト1本で体を固定して飛ぶというものだ。
 
アメリカの海兵隊や海軍では、1950年代に、"ローターサイクル"と呼ばれる超小型ヘリコプター、ジャイロダインXRON-1の有用性(あるいは危険性)を検証していた。これを偵察や戦略の一環として活用するほか、敵陣に取り残されたパイロットに分解した状態で投下して救出するというアイデアもあった。
 
ただでさえひどいストレスにさらされている兵士に敵陣でヘリコプターの組立をさせるというのは、ずいぶん無謀に思える。それでも複数のバージョンを試作した末に、ようやく上層部も目が覚めたのだろう。結局、XRON-1を元に、対潜水艦用の無人ヘリコプターQH-50DASHが造られ、これが世界初の無線操縦式ヘリコプターとなった。
 
有人機の開発中に、いくつものエンジンが試された。写真は、その中で最もパワフルで信頼性の高かったエンジンの数少ない生き残りだ。なんと72 hpの改造型ポルシェ356フラット4である。オハイオ州デイトンのタージ・マ・ガレージのコレクションに収蔵されていたが、他の品々と共に9月28日にRM サザビーズのオークションに出品された。このエンジンの推定落札価格は2万~3万5000ドルだったが、1万4400ドルで落札された。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo. ) 原文翻訳:木下 恵 Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) Translation:Megumi KINOSHITA

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