冬のヨーロッパ1200kmを巡るクラシックカーラリー開催│イタリアからスイスへ

1000 Miglia

世界で最も美しいラリーと呼ばれるクラシックカーラリー"ミッレ ミリア"を主催する1000 Miglia Srl.が初めて、冬のレギュラリティーレース"Coppa delle Alpi" を12月4日~7日に開催した。4日間をかけてイタリア、オーストリア、ドイツ、スイスの4ヵ国を巡り、約1200kmを走行するルートだ。

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イタリア・ブレシアをスタートしスイス・サンモリッツをゴールとするのだが、雪が降り積もり凍結した山岳地の道がメインルートとして含まれる。冷えた空気の中を走り抜けていく約100台の参加車の中には、70年以上前に製造されたボルボ PV 444などもラインナップしている。その他にも、ポルシェ356やフェラーリ250GT カリフォルニア、ボルボ アマゾン P120、アストンマーティン DB2、ランチア アウレリア、アルピーヌ A110などバラエティに富む車両が参加。



極寒の中を進んでいくことは、車にとっても、参加者にとっても決して安易に挑める戦いではない。命に関わる挑戦であり、両者において万全の準備をしていかなければならない。中には、ルーフのない車で参加している人たちもいる。帽子、マフラー、手袋、何枚もの上着を着こみながら車と一体になりゴールを目指す。



ラリー期間中は毎日、山奥のコテージやホテルで参加者みなディナーを囲む。疲れた様子も見せずにどの瞬間も楽しんでいるのだ。毎日新しく見ることができる美しい景色も、次に進みたいという思いを強めたものであったかと思う。



ゴールで見られるのは、参加者たちの笑顔ばかり。自分の手でメンテナンスを施しながら完走した人は特に、その瞬間に喜びを感じたであろう。優勝したボルボ PV444にはトロフィーなどに並び、2020年に5月に開催されるミッレ ミリアへの出場権が与えられた。

今回の挑戦とはまた違った、美しい景色と忘れられない思い出が刻まれること間違いない。

オクタン日本版編集部

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