魂揺さぶるセナの眼差し、シューマッハの躍動|F1取材500戦分を凝縮した写真展

Octane Japan

1991年に本格的にF1の撮影を開始し、1992年から全戦取材を続けてきた写真家 熱田護氏は、今年2019年のベルギーグランプリでF1取材通算500戦を迎えた。それを記念した写真展「500GP フォーミュラ1の記憶」が12月19日から2020年2月8日まで、品川のキヤノンギャラリー Sで開催されている。





90年代初頭から最新の2019シーズンまでの500戦を撮影した膨大な写真から選りすぐられた作品が時代ごとに並べられている。時代を追ってアイルトン・セナの眼差しや現役時代のミハエル・シューマッハらの表情を辿っていくと、写真は刹那を切り取ったものだという当たり前のことに改めて気付く。





若き日のキミ・ライコネンの顔つきと、キャリアを重ねた現在のライコネンが醸し出す雰囲気の違いを感じたり、シャルル・ルクレールやマックス・フェルスタッペンといった若手ドライバーの心の声を聞いてみたくなったり。被写体それぞれに存在するであろうドラマやエピソードを想像しながら鑑賞したくなる、そんな深みのある作品の展示数は154点にものぼる。



154点の作品は、500戦の取材撮影分からひとつひとつ丁寧に選ばれ、画像の調整を施してプリントされたもの。時代が変わり、機材もフィルムからデジタルに変わったが、「現場に行って写真を撮るのだという気持ちに変化はない」と熱田氏はいう。現場を知り、現場のシーンを切り取ってきた本人にしかわからない色合いや風合いがある。もちろんパソコンやスマホでも写真は見ることができるが、形ある写真という「作品」が、考え尽くされたレイアウトで展開されている写真展は、やはりデジタルな画面で見るものとはまったく異なる「人間らしさ」や「ドラマ」を肌で感じることができる。



作品には熱田氏みずからが執筆したアイルトン・セナをはじめとしたドライバーとのエピソードが添えられたものもあり、背景にあるストーリーを知ったうえで作品を鑑賞すると、さらに心に染み入るものとなるだろう。


熱田護写真展:500GP フォーミュラ1の記憶
開催日程:2019年12月19日(木)~2020年2月8日(土)
会場:キヤノンギャラリー S(品川)
※2019年12月21日(土)13時30分~キヤノンホール Sにてトークイベントを開催
※2020年1月11日(土)・18日(土)・25日(土)、2月1日(土)・8日(土)に、キヤノンギャラリー Sにてギャラリートークを開催
https://cweb.canon.jp/gallery/archive/atsuta-mamoru/index.html

オクタン日本版編集部

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