ドリーム D型から本格的に始まったホンダの二輪車│世界生産累計 4億台達成

Honda

ホンダの二輪車の世界生産累計が、2019年12月初旬に4億台を達成した。1949年8月に「ドリーム D型」で二輪車の量産を開始して以来、70年目での達成となった。

ドリーム D型はホンダをモーターサイクルメーカーとして確立させたものだった。当時、国産のモーターサイクルは、すべて鋼管フレームだった中で、ドリームD型は、鋼板をプレスしたチャンネルフレームを採用していたのだ。加えて、二輪車は黒い塗装と相場が決まっていたこの時代に、創業者 本田宗一郎の好みで美しいマルーンカラーに塗られた。D型は、道路でひときわ目立つ存在となった。見た目においても補助エンジンの面影はなくなり、モーターサイクルにふさわしいデザインに進化した。組立ラインには、ホンダ独自の動力式ベルトコンベヤーも採用された。

4億台達成にあたり、本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘はこうコメントした。「Hondaは、世界中のお客さまに、生活をより便利に楽しくできる二輪車を70年にわたり提供してまいりました。その結果として、4億台を達成することができました。お客さまをはじめ、開発から製造、そして販売やサービスに携わった全ての皆さまにお礼申し上げます。今後も、世界各地のお客さまのニーズや夢に応えられる魅力ある製品の提供に全力を尽くします」

1948年の創業以来、1963年には初の海外生産拠点であるベルギーで二輪車の生産を開始した。以降、「需要のあるところで生産する」という基本理念に基づき、世界各地で事業を展開してきた。現在では21か国35拠点で、50ccのコミューターから1,800ccの大型モデルまで幅広く二輪車を生産している。

創業当初より、「技術で多くの人々の生活をより便利にしたい」という想いで、多くの国や地域のユーザーニーズに合った製品を開発し、提供してきた。2030年に向けたスローガンには、「すべての人に、“生活の可能性が拡がる喜び”を提供する」を掲げて進化し続けているのだ。

オクタン日本版編集部

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