素晴らしき100年を日本でも│シトロエン・センテナリー・ギャザリング

Photography:Junichi OKUMURA、Shinichi UCHIDA、Chizuko UCHIDA、Yoshisuke MAYUMI、Octane Japan


 
早朝、雨上がりの東京・代官山に再び歴代のシトロエンが集まった。今日の代官山蔦屋書店のモーニングクルーズはシトロエンスペシャル、アークヒルズのヒストリックモデルと合わせて26台が特別展示される。終了後は都心をパレードし再びアークヒルズへと向かう予定だ。


代官山蔦屋書店のモーニングクルーズもシトロエン特別版に。参加者のダブルシェブロンでハイ、ポーズ! 
 
特別展示の内訳はトラクシオンアヴァン、アミ、GS、クサラピカソ、C2、初代C4、2代目C5、C4カクタス、DS3がそれぞれ1台。DS、SM、CX、XM、エグザンティア、C6が各2 台、BX は3 台、2CV は4 台に増えてしまった。ちなみに筆者は2CVオーナーたちの圧力に屈し、2CVではなく弟が所有する2代目C5での参加だ。ピカピカとはいわないが少なくともサビはない。
 
2台参加の車種は基本的には前期型と後期型、しかし素敵な茶色のXMは後期型をわざわざ前期型の意匠に変えている。BXの1台は最後期型が参加する予定だったが直前にストラットが抜けてしまい、仲間の中期型を急遽借りての出場だ。心が痛むが心温まる話でもある。めずらしいところでは日本に2台しかないBX 4TCも参加し、多くのシトロエンファンの注目を浴びた。


 
まだシトロエンの名が残っていたころの赤いDS3は自動車ジャーナリストの清水草一さんの愛車。アークヒルズに引き続きC4カクタスで参加の森口さん、そして業界屈指のシトロエン通にもかかわらず愛車はなぜかルノーである武田隆さんとともに、会場内で参加者とシトロエン談義を繰り広げていただいた。
 
会場内には特別展示以外にも一般参加のシトロエンが20 台以上集まった。見渡すと2CVの商用車版AKや、BXスポール、レッドブルカラーを身にまとったC4 のWRCレプリカなど珍しいシトロエンの姿もあった。


 
9時半すぎ、2 時間あまりのモーニングクルーズを終え、ヒストリックシトロエンパレードの出発時間となった。最新のC3エアクロスSUVの先導で歴代シトロエンは次々に都心へと向かう。順番は古い順なので、運営側でもある筆者のC5が殿を務める。前を走るのは清水さんのDS3だ。9月末とはいえ雨上がりの湿気の多いところに加えて日が出てきた。パレードとしては歓迎すべき好天もトラクシオンや2CVには少々暑そうだ。こちらは21世紀のシトロエンなのでエアコンの風が快適である。


山手通りから表参道へと向かう2CVの編隊。
 
 
山手通りから井の頭通りを経由して、原宿駅前から表参道へ。パレードランといっても白バイが先導するわけではないので、26台の隊列はいくつかの集団に分かれてしまった。しかし沿道から手を振る人、カメラを向ける人の数は多い。我々の集団は2CVやDSに比べてしまうとややインパクトに欠けるC2、DS3、C5であるが、それでも沿道の人からの歓迎はなかなかのものだ。三宅坂から皇居を時計回りに晴海通りへと向かい、銀座周辺では、また多くの人からカメラやスマホを向けられた。先回りしたモーニングクルーズ一般参加のシトロエンも何台か中央通りの反対側に止まっている。虎ノ門から外堀通りを抜けゴールのアークヒルズへ。そこでも多くのカメラと歓迎の拍手に迎えられた。


代官山から赤坂へのパレード風景。貴重なBX 4TCも参加した。


文:馬弓良輔  写真:奥村純一、内田俊一、内田千鶴子、馬弓良輔、オクタン日本版編集部   Words:Yoshisuke MAYUMI Photography:Junichi OKUMURA、Shinichi UCHIDA、Chizuko UCHIDA、Yoshisuke MAYUMI、Octane Japan 協力:プジョー・シトロエン・ジャポン

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