素晴らしき100年を日本でも│シトロエン・センテナリー・ギャザリング

Photography:Junichi OKUMURA、Shinichi UCHIDA、Chizuko UCHIDA、Yoshisuke MAYUMI、Octane Japan


 
そして再びカラヤン広場は歴代シトロエンで埋め尽くされた。3連休最終日とあって多くの人が展示車両を取り囲んでいる。最後のハイドロシトロエンでありながら見た目アピールのやや弱い筆者のC5も、たまたま遅れて到着した原嶋さんのAZの隣になる幸運に恵まれ望外の注目を受けた。2CVオーナーたちは屋根を開けたり、シートに座らせてあげたり、実にサービス精神旺盛だ。でもキミたち、ボンネットまで開けるのは悪い癖だ、やめなさい。


見学者へ説明を行うフレンドリーな2CVオーナーたち。

 
展示されているシトロエンを見る人々の眼差しに浮かんでいるのは驚き、微笑み、そして懐かしさ。他のメーカーの車を並べてもこんなに様々な反応はない。基本的には量産車メーカーであるにもかかわらず個性豊かな車を送り出してきたシトロエンは、やはり独創的で特別なブランドなのだと改めて思った。


 
オフィシャルショップや代官山蔦屋ショップをのぞくと、ずいぶん商品が減っていた。狙っていた今村さんのシルクスクリーンも残念ながら見当たらない。いろいろな意味で少しホッとした。新車展示コーナー、そして21〜23日に開催されていた試乗イベントも大賑わいで、プジョー・シトロエン・ジャポン担当者の、その少しやつれた顔にも相変わらず笑みが浮かんでいた。何よりである。


 
イベントは夕方から行われたパーティーで幕を閉じた。何度も愛車を出し入れしてくれたオーナーの方々に関係者から感謝の言葉が贈られた。21時過ぎ、アークヒルズカフェに展示していた永野さんのコレクションをCXに積み込み、見送った。そして我々は最後の仕事に取り掛かる。さあ、素敵なアーク・カラヤン広場の床に、かすかに残るオイルとLHMを拭きとろう!


シトロエンオーナーへの感謝

今回の歴代モデルの展示車両の選定は2CV乗りの筆者がCCJの永野さん、2CV乗りとして有名な原嶋さん、シトロエンプロショップRS-UNOの星野さんなどに協力を仰ぎながら進めた。特に永野さんとは準備期間の1ヶ月半ほどの間、毎日のようにメールや電話でやり取りを交わし、時には素敵なCXシリーズ2で打ち合わせ場所まで来ていただくこともあった。さらに本文にあるように期間中、アークヒルズカフェに飾られたGSビロトールを含む貴重なカタログやミニカーは、永野さんの膨大なコレクションからお借りしたものだ。彼なしにはこのイベントをここまで盛り上げることはできなかっただろう。もちろん1週間以上に渡ってご協力をいただいた歴代シトロエンのオーナーの皆様にも、ただただ感謝するばかりである。

文:馬弓良輔  写真:奥村純一、内田俊一、内田千鶴子、馬弓良輔、オクタン日本版編集部   Words:Yoshisuke MAYUMI Photography:Junichi OKUMURA、Shinichi UCHIDA、Chizuko UCHIDA、Yoshisuke MAYUMI、Octane Japan 協力:プジョー・シトロエン・ジャポン

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