パリで年明け最初の旧車イベントに参加│シトロエンDSの素晴らしさを思い知る

Photography: Tomonari SAKURAI

年明け最初の旧車イベント、Traversée de PARIS”パリ横断”で、サンジェでパリを走った翌週は旧車でパリを駆け抜けた。700台ほどの旧車がパリを駆け抜け、自動車はもとよりバイク、自転車、そしてトラクターやバスなどが参加した。大きなイベントなので個人やクラブの参加だけでなくパリ、あるいはパリ周辺の博物館などから特別参加もあるほどだ。

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参加車にはコースが当日渡される。そのマップを見ながらコースを走り、ナポレオンの墓のあるアンバリッドや、シャンゼリゼに繋がるコンコルド広場など車がちょっと停められる名所で記念撮影や、中には乾杯が始まる。決められたコースにラリーのようにチェックポイントがあるわけでもなく、また道路がこのために通行止めになるなどもなく、勝手に参加して勝手に走って、勝手に帰るという緩いものだ。夏のパリ横断は、最後にピクニックになっているのとは違い、冬はパリの東のヴァンセンヌ城でスタートして、ぐるっとパリを走って再びヴァンセンヌの森に戻る。スタートは7時からで、ゴールは少し先の競馬場だ。スタートも好きな時にどうぞ、で遅い車両は9時頃出発なんていうのもいる。


8時に近づくとようやく東の空が明るくなり始める。ここヴァンセンヌ城とその周辺道路も工事中。照明もない。
 

この”パリ横断”をきっかけに、主催のヴァンセンヌ旧車クラブの方々と仲良くなって色々と手配してくれる。今回同乗をさせていただいたのは、アントワンさんの1967年 シトロエンDS 21 パラスだ。1967年の秋から4灯になるので、アントワンさんのDSは2灯最後のモデルだ。今までは1925年のシトロエンType3だったり、1940年代のバスだったりでモンマルトルの丘に登れなかったが今回は調子の良いDSだ。初めて全コース制覇が出来る!と期待してヴァンセンヌ城をスタートした。


今回乗せていただいたDS21 Pallas。
 
パリは昨年12月5日から始まった史上最長の大規模ストライキで連日麻痺を起こしている。合わせて道路工事は放置状態で延滞しているし、何より車、締め出しの方向のパリはとにかく走りにくい。大型デパートや商店、観光名所とも繋がるパリの中心的な通りリヴォリィ通り。ここは二車線+バス専用道路の3車線の一方通行。普段から慢性的な渋滞で有名な通り。それが今では1車線を自転車専用道にしたため、一般が走れるのは一車線のみ。その上、小さな交差点が数多くあるので駐車場状態。もちろんその細い通りも自然と渋滞になり、それが週末でさえ変わらない。

そういった事情から、道草をしていたわけでもないのに結局コースを制覇することは出来なかった。いつも、アンバリッドやコンコルド広場で撮影していたこともあり、今回はモンマルトルの丘と、ゴールのヴァンセンヌ競馬場でじっくり撮影しようとしていたのだが叶わなかった。モンマルトルの丘は日曜11時からは車両進入禁止になる。つまり11時に間に合わなかったのだ。そうだ。ここで思い出した。そういえば一度プジョーの割と新しめのに同乗させていただいた事があった。このときも制覇を目指した。



ところが、結局渋滞に遭ってモンマルトルに上れなかったことをこのとき思い出したのだった。モンマルトルをあきらめて次のコースに戻ろうとするにも、もう道が動かない。旧車だけでなくもちろん一般の車両も加わってだ。あちこちで工事のための通行止めがひどい。車内も出発した頃の盛り上がりはもうない。同乗するアントワンさんの友人も寝てしまった。コースを切り上げて最短で競馬場を目指すことにした。あたりを見渡すとまだたくさんの参加車が同じような状態で身動き取れないでいた。

 
ヴァンセンヌ競馬場もすでに遅かった。午後からの競馬が始まってしまって”パリ横断”自体すでに解散していたのだ。昼に競馬場に到着するコースだったが結局2時間半を超えての到着。ということで、写真のほとんどはDSの車内から。まあ、自分で運手していたわけではないので車内が広くふかふかのシートにうずくまっていただけなのでこういったときにDSは素晴らしい車だと実感できたのだ。

さて、次回は夏の”パリ横断”。ちょっと前にコレクターの方を訪れて撮影したときのこと。レストアを完了したモペット、プジョー102をいただいてしまった。今度はこれに乗って参加してみようと思う。今度こそ制覇を目指すのだ!

写真&文:櫻井朋成 Photography&words: Tomonari SAKURAI

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