自分だけの「特別な」アストンマーティンを創り出すサービス

 Photography:Aston Martin Media



その目的は、アストンマーティンのカスタマイズに大きな可能性があることをアピールすることだ。2017年3月のジュネーヴ・ショーにも、DB11をベースとした特別仕様車「DB11 Q by Aston Martin」が展示された。ボディカラーは特別色となるZaffreブルー。フロントスポイラー、サイドシル、リアデュフューザー、サイド・ストレーキ、ボンネット・ストレーキ、ドアミラーなど、至る所に光沢サテン・ツイル仕上げのフォージド・カーボンファイバーを採用。



インテリアは、コクピットの上下をオブシディアン・ブラック・セミアニライン・レザーで覆い、ヘッドレストにエンボス加工の「Q by Aston Martin」ロゴをあしらっている。



このジュネーヴ・ショーでは、もうひとつ大きなニュースがあった。それはプロダクションモデルをベースとしたカスタマイズの枠を超え、ゼロから車を生み出すことも可能な、より高度なパーソナライゼーション・プログラム「Q by Aston Martin–Commission」の登場である。Qは過去にも、2013年のアストンマーティン100周年に公開されたCC-100 スピードスター・コンセプトや、ヴァンテージGT12をベースとしたワンオフのオープントップ仕様車、ヴァンテージGT12ロードスターなどを手がけてきたが、「Q by Aston Martin – Commission」のスタートにより、今後はその体制がより強固なものとなるはずだ。



遠い昔、コーチビルダーが手がけたワンオフのスペシャルカーが、貴族のあいだで流行したことがある。プロダクションモデルでは実現できない、豪猪でユニークな仕様の車が多く、現在もクラシックカーオークションにおいてその芸術性が高く評価されている。

「Q by Aston Martin – Commission」のような新しい取り組みにより、今後、世界に一台しかない芸術品のようなアストンマーティンが生まれてくるだろう。

文:オクタン日本版編集部 Words:Octane Japan 写真:アストンマーティン Photography:Aston Martin Media

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