オフロード仕様のポルシェ911を普段使い!コンパクトで強いおすすめの1台

Porsche AG



キーンが手がける「キーン・プロジェクト」は、1979年から1989年に生産された911 Gシリーズをドナーカーにする。キーンがベース車両を用意する場合もあるが、カスタマーが自分で持ち込むことも可能。ファラーはカラーや年式、インテリアを自分で選びたかったため、自身で持ちこんでいった。ファラーはカシスレッドに身をつつむ1987年 911 3.2 カレラを選んだ。あえて経年劣化を感じさせる汚れを残しているが、これはサファリ911のカスタマーの多くが選ぶ仕様だ。

しかし、ファラー自身はこのボディカラーでよいのか少し悩んだという。「ボディカラーに関しては少し悩みました。 もともと私が好きなダルメシアンブルーにリペイントするつもりで、G50ギヤボックスを搭載したコンディションのよいクーペを探していたのです。私が見つけた911の元のオーナーはアニー・リーボヴィッツのような芸術家ではなく、正午にクルマを撮影していたのでカシスレッドが凄まじい色に見えましたよ。まるでシンディ・ローパーのリップグロスのようでしたから」と話した。

「インスタグラムにアップされていた写真で、実際の色と少し違うことは分かっていました。でも、ペイントし直すし問題ないと思ったのです。しかも価格も安く、ドライブトレインにも問題がない。その後、購入して実物を見てみると、信じられないほど素晴らしい色合いだったんです。すぐにリペイントするのはやめました」ベース車両はすぐにアトランタにあるキーンのファクトリーに直送され、改造が施された。
 


サスペンションはエレファント・レーシング製サファリ・サスペンションに、タイヤはピックアップと同じであるBFグッドリッチ製K02、大型バンパーはもちろんのこと、特製のモータースポーツホイールも特徴だ。エンジンのリビルドを行い、ついにファラーのラリーカーが完成した。カシスレッドのサファリ911を見た人は、これがシティカーだとは思わないだろう。だが、これこそがファラーが待ち望んでいた1台だったのである。

「この車は、文字通り毎日の通勤用シティカーです。最近、リヤシートにファイヤーウッド製のバスケットを取り付けました。これでワインディングロードや、サーキットに行くつもりはないです。オフィスの往復、買い物やちょっとしたお出かけに使うための“シティカー”ですから」
 

オクタン日本版編集部

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