フランスで開催されるクラシックカーオークション│2020年の注目車両は?

Photography: Tomonari SAKURAI

先週行われていたfestival Automobile Internationalと同じ会場、ナポレオンの墓があるアンバリッド、ドーム教会の前に立てられた特設会場に、看板と中身が入れ替えられて再び車が集まった。レトロモービルの開催に合わせて行われるオークションのためだ。

RMサザビーズが取りしきるこのオークション。今回の目玉はLotナンバー171の1955年製のジャガーDタイプ。7番目のオーダーで作られたシャーシナンバーXKD520はオーストラリアへ渡ったものだ。1970年のル・マン24時間レースでポルシェ917で優勝したリチャード・アトウッドがオーナーだった過去もある。近年では、CKLデヴェロプメントのクリス・キース・ルーカスによって手を入れられて現存するDタイプの中で、最もオリジナル度の高い車両と言うこともあり予想落札価格は7億円を上回るといわれている。


ポルシェ904を正面に、会場の風景。

生産台数が極めて少なく、戦後BMWが戦前のようなBMWらしさを取り戻したモデルも今回はオークションにかけられている。lotナンバー143 BMW 507 ロードスター シリーズ IIがそれだ。生産台数は252台。そのうちアメリカに輸出された34台の一台が出品されている。28年間にも渡り一人のコレクターにより維持されていたため、オリジナルのエンジンを維持している。予想落札価格は2億5000万円。


レストア途中の1973年 Dino 246 GTS。

会場内では、いつもより多く揃うドライエが目立っていた。中でもLotナンバー123の1939年ドライエ135ロードスターはジョルジュ・ハメルのデザインでコーチビルダーのフィゴーニ・エ・ファラッシによって作り上げられた美しいモデルである。その隣には朽ち果てかけたドライエも。1949年の135だ。シャプロンによるボディワークのこのモデルは、レストアされてはいないが当時からの完全オリジナルというモデルだ。


3台並んだフランス車の代表格ドライエ

現代的なところでは走行距離450kmほどのランボルギーニ・ヴェネーノやワンオーナーのブガッティ・ヴェイロンなどこれらも予想落札価格は億を超える。1966年 アバルト 695 SSの珍しいアメリカ輸出版。良い具合にやれた感じの状態でも500万クラスになるようだ。

さて、記録破りな落札価格になるのか?オークションはライブで公開されるので、気になる方はぜひご覧いただきたい。

写真&文:櫻井朋成 Photography&words: Tomonari SAKURAI

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