クラシックモデルの継承!ランボルギーニ・ポロストリコがレストアしたミウラSVJを展示

Lamborghini

2月9日まで、フランス・パリで開催されているクラシックカーのショー「レトロモビル」にランボルギーニが貴重な一台を展示している。それは、ランボルギーニがかつて4台のみ製造した「ミウラ SVJ」で、展示されている一台はシャシーナンバー#4860だ。

ミウラSVJは、もともとミウラ イオタにインスパイアされ特別に作られた。イオタは、FIAのツーリングカー/GTカー競技規定「アペンディクス J 項」に基づいてミウラでのレースを可能にするため、プロトタイプレーシング仕様としてボブ・ウォレスが1台だけ製作したものだ。そして、#4860は1973年に当時ランボルギーニのインポーターを務めていた、ドイツ人レーシングドライバー ヘルベルト・ハーネが注文した一台である。



当初はブラックのボディにホワイトとブラックの2トーンレザーが組み合わされていたが、1977年にハーネがランボルギーニにリペイントを頼みシルバーボディへと変更された。インテリアはそのままで、今も残されている。2000年代初頭まではドイツで保管されていたが、日本のコレクターのもとへ渡ってからは一般公開されることはなかった。

しかし、ランボルギーニのヘリテージ部門であるランボルギーニ ポロストリコが#4860の存在を知り、ヘリテージモデルの保存を目的としてレストアを施した。アーカイブに残っている当時の資料を徹底的に調べることからはじめ、オリジナルコンディションへとレストアすることを成功させたのだ。



レトロモビルではSVJの隣には、サスペンションやエンジンも含めスペアパーツで製作されたミウラ P400のベースが展示されている。この一台についても、ポロストリコが持つ技術が注ぎ込まれ、オリジナルの寸法とすべて合うように計算されている。



また、ポロストリコは2020年9月10日~13日まで、クラシックモデルを対象としたツアーを開催する。イタリアのブルーニコをスタートし、参加者はイタリア北東部の美しいドロミティ山脈を通過し、トレンティーノ=アルト・アディジェ州をゴールとする約350kmのルートを予定としている。ハラマとウラッコの50周年と、ディアブロの30周年を祝うイベントも実施するそうだ。

ランボルギーニのクラシックモデルへの積極的な取り組みから、2020年も目が離せない。

オクタン日本版編集部

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