ベントレーだからこその贅沢さと快適性!コンチネンタルGT コンバーチブルに試乗

Photography: Ryota SATO

2019年、創業から100年を迎えたベントレー 。一年を通し様々なイベントが行われ、スペシャルなモデルも登場した。コンチネンタルGTコンバーチブルをベースに戦前のベントレーブロワーをオマージュした限定車や、未来のグランドツアラーを提案するコンセプトカーEXP100GTなどが記憶に残る。だがそれに止まらない。ベントレーは全モデルに特別仕様車を設定した。“センテナリーゴールド”のバッジを付けたのがそれだ。どれもコレクターズアイテムとなる。
 
そして年を明けた2020年、ベントレーは新たな時代に入っていく。101年目のリスタートだ。ここでは、その中で注目すべき3台をフューチャー。最後は2019年後半にリリースされたばかりの、コンチネンタルGT コンバーチブルについて話を進めよう。
 
この車はご承知のように第三世代のコンチネンタルGTをベースにつくられた。トップはもちろん幌型で走行中も時速50キロ以下であれば開閉できる。操作にかかる時間は約19秒。リアシートがある分開放感はすごい。しかも、その幌のカラーバリエーションは7色もあり、英国的なツイード調も用意される。なかなかニクい演出だ。


 
さらにいえば、インテリアにもチカラが入っている。ハンドクラフトのウッドパネルは8種類、レザーとカーペットは15種類から選べるから恐れ入る。それにダイヤモンドステッチのシートを合わせれば豪華さ満点だ。トップを開けて走るコンバーチブルだからこそのこだわりだろう。街中に停車していたら目を奪われること間違いなし。また、インターフェイスもさらに進化。ダッシュボードセンターのウッドパネルが回転すると12.3インチの高性能タッチスクリーンが姿を現す。先代まで弱点と言われていたそれが、ベンテイガよりもさらに進化したのは嬉しい。


 
エンジンは6リッターW12でパワーは635ps、最大トルクは900Nmとなる。0-100km/h加速3.8秒は立派すぎる数値。なので、ステアリングを握ると色々なことを発見する。900Nmのトルクはどの回転域からもドーンと加速するし、アクセルを控えめに踏んでももたつくことなくスーッと走り出す。要するに過激にもなれるし、ジェントルにも操れるといった印象だ。例えるなら、ジキルとハイドである。
 


驚くのは幌を閉めた時のキャビンの静かさ。以前、開発陣にインタビューした時それは先代のクーペと同等といっていたのを記憶している。スポーティに走るベントレーだが、この辺のこだわりもさすが。スイングジャズを奏でながらクルージングしていれば、屋根が開くことを忘れるほど気密性は高い。
 
といったのが今年注目すべきモデルだ。どれもベントレーならではのこだわりと個性に満ち溢れる。このブランドが単なるラグジュアリーカーメーカーでないことが容易に感じられることだろう。コンチネンタルGTと同コンバーチブルにはV8モデルも追加されるので、その辺も要チェック。何はともあれ、101年目のベントレーから目が離せない。

文:九島辰也 写真:佐藤亮太

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