懐かしのニッサン・フィガロ 海外で人気?│500万円超えで落札される

RM Sotheby's

現在でも、街中で見かけるニッサン・フィガロ。「日常の中の非日常」をコンセプトに、1989年の東京モーターショーで発表され1991年モデルとして販売が開始された。

60年代にインスパイアされたオープントップスタイルを持ち、かわいらしい見た目のボディに987cc 直列4気筒SOHC ターボチャージャー付きエンジンを搭載。76馬力を発揮した。インテリアにおいても、英国車を思わせる細かな細工があしらわれ、日本のみならず海外でも人気を集める一台となった。

ニッサンは、四季を象徴するカラーでフィガロを発表した。ラピス・グレーは冬、グリーンは春、ペールアクアは夏、トパーズミストは秋、といったものだ。右ハンドル仕様のみだったが、様々なオプションが用意されたことによってさらに注文台数の伸びにつながったといえるだろう。最終的には抽選での選考になったほどだ。そんなフィガロ、最近は海外での人気のほうが高いようである。

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2019年にRMオークションで落札された1991年 フィガロが、5万1750ドル(564万750円)で取り引きされている。オプションでは、シートカバー、フロアマット、レザーで覆われたサイドブレーキ、ネットの収納、エアコン、シートケアセット、ヘッドライトカバーなど他にも様々なオプションが加えられている。この一台と同様にペールアクアに仕上げられたフィガロは3989台だといわれている。リアに付けられた"Tokyo Nouvelle Vague"のプラークが、この一台において最大の特徴だろう。このような仕様のフィガロは1500台限定生産された。



走行距離は9134kmで、1万kmに達していない低走行車である。フィガロファンが多く存在するイギリスで保管されていた2016年に、タイミングベルト、ウォーターポンプ交換を行っている。オーナーマニュアルやカタログも付属し、鍵もオリジナルだ。



そして、コレクターの中では、フィガロは有名な存在になっていることから、アメリカでのテレビ番組にも登場している。「Comedians in Cars Getting Coffee」という番組で、実際に使用されたフィガロがこの一台だったそう。

そのような要素も含め、500万円を超える価格が付けられたのであったが、高いと思うか、安いと思うかは意見が分かれるだろう。

オクタン日本版編集部

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