伝統と歴史を守る!ブガッティがオーナー必見の新たなプログラムを発表

Bugatti

“伝統”はブガッティにおいて重要な要素のひとつである。それを具現化するように、新たなプログラム「ラ・メゾン・ピュール・サン(La Maison Pur Sang)」を発表した。ブガッティの歴史に残る車両を未来に残していくための取り組みとして、クラシック・ブガッティの認定/レストアなどを行うものだ。

このプログラムの発表はフランス・パリで開催されていたレトロモビルの場で行われた。ブースにはブガッティの栄光を見せるタイプ35C、EB110 SS、ブガッティ・ヴェイロン グランスポーツというブランドの歴史を象徴する3台が並べられた。ブガッティのステファン・ヴィンケルマン会長は「いつの時代も、ブガッティは特別な自動車でした。優れたデザイン、卓越したパフォーマンス、最新のテクノロジーがブガッティの特徴なのです。タイプ35、EB110 SS、ヴェイロンはブガッティの多彩な歴史を表しています。それらを一堂に並べることができ嬉しく思います」とコメントした。



また、ラ・メゾン・ピュール・サンの立ち上げについては、「伝統と歴史はとても栄誉あるものであると同時に、大きな責任を伴います。110年以上の歴史を持つ私たちは、常にその事実に直面しているのです。ヒストリーのあるブガッティがこれから何十年経っても、公道で見事な走りを続けたり、コレクションとしても存在し続けられることを願っています。ラ・メゾン・ピュール・サンでは、ブガッティが生んだ宝に公式な認定を授けます。ブガッティの伝統とヘリテージ、そしてブランドが持つ知識を守ることが何よりも大事なのです」と説明した。

2019年9月から、ブガッティの伝統と認定におけるスペシャリストとして迎えられたルイージ・ガリは「オーナーが、ブガッティが持つ卓越した真の性能を楽しむことができるようにラ・メゾン・ピュール・サン・プログラムをスタートしました」とコメント。

このプログラムでは、ガリと彼のチームが価値あるヒストリックカーであることの認定を授けるため、調査や点検を行っていく。それらはかつての資料やレジスター、写真、コンポーネントナンバーを元にして徹底的に行われる。今後は、ブガッティがレストアを行うことも計画しているとのことだ。

また、2020年で15周年を迎えるヴェイロンの保証プログラム延長も発表した。これにより、ブガッティは12年以上経ったモデルも保証する唯一のメーカーとなったのだ。このプログラムの対象となるには、ブガッティ契約パートナーにおける定期的な年次メンテナンスが必要。トラブルに対する予防措置と全般的な整備により、結果的に維持費は半減するそうだ。



また、今後はヴェイロンの内外装リフレッシュプログラムも計画中だ。最初の段階として、再調査とレストア・プログラムを行う。モルスハイムの本社ファクトリーにおいて特別に訓練された技術者が、車両を綿密に検査し、細部まで記録を行う。その後、調査の結果はブックレットにまとめられる。延長された保障プログラム、そしてヒストリックカー認定プログラムのラ・メゾン・ピュール・サンによって、長い将来に向けてヴェイロンオーナーをサポートする。

今後もブガッティの取り組みに注目していきたい。

オクタン日本版編集部

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