マセラティ初のピュアEVの製造が決定│ミラフィオーリで2021年よりスタート

マセラティの電動駆動システムの開発発表に続き、マセラティブランドの電動化にむけた開発・生産計画がより明確に示された。マセラティの電動化への行程は2020年より始まり、マセラティ初のハイブリッド車として「マセラティ ギブリ」が登場する。

8億ユーロを投資し、トリノ ミラフィオーリを拠点にブランド初の100%電気駆動自動車となる次期グラントゥーリズモとグランカブリオの製造を2021年より開始することを決定した。2020年には、ミラフィオーリ工場は電動化と未来のモビリティに特化した世界のハブとして地位を強化し、その大部分をマセラティの新型電動化モデルの生産に割り当てられる。

しかし、マセラティの心臓部は依然として、本社のあるモデナであり、そこでは開発やテスト、また新しいスポーツカーの生産も行われる。マセラティにとってモデナは、80年以上にわたり、高級感、上品さ、スタイル、性能と品質のすべてにおいて傑出した特別な車を生み出してきた場所であり、そこから70以上のマーケットへと車が届けられてきた。

2020年に、モデナで生産される新しいスーパースポーツカーは、最新技術とブランドの伝統的な価値を融合させたモデルとなるだろう。モデナ工場の生産ラインでは、一部に新型スーパースポーツカーの電動バージョン対応に向けた、大規模な改修作業が進行中。同時に、新設されたペイントショップの稼働も始まっているという。

モデナはブランドの技術研究、開発、デザインの核となるイノベーション・ラボの本拠地でもある。ここでは、現行車種およびニューモデルの開発が行われており、ドライバーを優先するマセラティならではの総合的なアプローチで適用することで、デジタルプロセスにより商品開発が進められている。また、ハードウェアとソフトウェアを独自に組み合わせることで、顧客ニーズへの関心をバーチャルシミュレーションプロセスに緻密に織り込んでいる。

製品開発を支えるデジタル・プロセスは、DiM(Driver-in-Motion)技術を搭載する最新世代ダイナミック・シミュレーター 、スタティック・シミュレーター、そしてユーザー・エクスペリエンスにて行われる。カッシーノに建設される革新的技術を有する新たな工場では、マセラティをさらに成長させる重要な役割を担うものと期待されている新たなSUVの生産が予定されている。

この動きをマセラティは、「その音が変わるとき」と表現している。この意味は、過去と未来が出会い、マセラティが未来に向けて世界の舞台へ立つ2020年5月に明らかになるはずだ。

オクタン日本版編集部

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