クラシックカー乗りの「アシ」に最適な車は?輸入車12台を乗って比較!

Photography: Keishi OKUZUMI



ポルシェ パナメーラ GTS スポーツ ツーリスモ


☆魅力的なポイント:シューティングブレークってカッコいいし使い勝手に優れる。
★改善してほしい!:ポルシェなのに大きい。狭い街中では苦労するサイズ。



これでキャリアカーを引っ張って、それこそ356 PreAあたりを積んでいるだけでサマになる。もしくはレーシングカー。たとえばこんな緑をファミリィカラーに選ぶとしよう。小さなフォーミュラとかを同じ色に塗ってミニサーキットに出掛ける、なんて想像しただけでもシビレる。SUVのカイエンでもいいけど(実際そのように使われている)、シューティングブレークスタイルという貴族的記号性が夢の世界をまた大きく広げてくれそうだ。

アウディ Q8 55 TFSI クワトロ


☆魅力的なポイント:大型のSUVにありがちな無骨さがなくとてもスタイリッシュ。
★改善してほしい!:Q8に限らず大型SUVは高価なだけにリセールバリューが心配。



アウディのSUVって広範囲なクラシックカー乗りに似合いそう。メルセデス・ベンツやBMWと違って威張ったところがないし、ブランド的にもどこか中立的なイメージで。もちろんポルシェ乗りとかが持っていると“あ、そういうことね”と納得もするけれど、だからといってビートルやヴァンダラー、DKW乗りに似合うかというとそうでもなさそう。どちらかとユニセックスなラグジュアリィさが売りだからブガッティやランボルギーニとの相性が、やらしいけど良い。


フォルクスワーゲン ティグアン TDI 4MOTION ハイライン


☆魅力的なポイント:とにかくVW系モデルのハンドルの感触は素晴らしい。
★改善してほしい!:スタイルにせよインテリアデザインにせよ、マジメ過ぎ。



クラシックカー乗りご本人というより、ご家族にあてがって安心、というクルマ。VWですから!もっともティグアンから後のSUVはちょっと“お遊び”が入ってきたので、個人的には乗り手の気がポップになって妙に緩んだりしないか心配。質実剛健さはいつだって冷静なドライブを促す。そういう意味ではファッショナブルな車に乗るより、走りはもちろん内外装もマジメ過ぎるくらいの方が安心して乗せておけることができるかも。家族想いに。


BMW   320d xDrive ツーリング Mスポーツ


☆魅力的なポイント:とても便利な開閉式リアガラスゲート付き。乗って楽しい実用車。
★改善してほしい!:かなり良くはなったけれど、それでも気になる低速域の乗り心地。



長距離移動をよくするという方にとって、3シリーズツーリングのディーゼル4WDは最高の選択肢のひとつだと思う。なかでもクルマ運転好きにはこれ以上の実用車は他にないんじゃないか。燃費よし、乗って楽し、実用性高し。車趣味人のアシ車として大事な三拍子が揃っている。クラシックカー乗りは運ぶ荷物も多い。サポートカーとしても優秀。これならサポータードライバーも機嫌良くラリーに付き合ってくれるんじゃないかしら?

文:西川淳  写真:奥隅圭之

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