想像よりはるかに快適?!平成生まれがモーガン 3ホイーラーに乗ってみた感想

Photography: Junichi OKUMURA

1909年より続く歴史を持つ英国ブランド モーガンの3ホイーラーに乗る機会を得た。23歳にしてはじめての3ホイーラー(当たり前)、果たしてそのインプレッションは?!

車が好きとはいえども、3ホイーラーなど接したことがなかった私は、モーガン・カーズ・ジャパンのジャスティン・ガーディナーさんにデザインの意味や運転のハウツーを教えていただきながら試乗した。



まず、ドキドキの3ホイーラーの前に、モーガンの歴史を少し振り返ってみよう。モーガンモーターカンパニーは1909年に創業された英国のクラシックスポーツカーをハンドビルドするメーカーである。モーガンで作られる車は今もなお、車体の一部に木材が使用されており、組み立てはファクトリーで職人たちが手作業で行っている。

ジャスティンさんは、その紹介動画を見せてくれたが「ここは本当に現代の出来事なのか?」と良い意味で思ってしまった。いくつか並ぶレンガ造りの建物の中で、木材の加工やアルミ叩き出しやペイント、ポリッシュ加工など全行程が職人たちの手によって行われている。シャシーの移動なども、もちろんひとつひとつだ。

そんな職人たちが作り上げた“作品”のひとつが、この3ホイーラー。正直、3ホイーラーなど欲しい“車”のリストに入ったことは一度もなく、その正体は未知だった。見た目はクラシカル?いや、むしろモダン?実はネオクラシック的?などと、色々頭をよぎったものの・・・。これについては、本当に見た人によって異なると思う。

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1979ccのエンジンはS&S製のVツインで、ギアボックスはマツダ製の5段MTが組み合わされている。ちなみに、前のサスペンションはダブルウィッシュボーン、後ろはカンチレバーとなっている。スポーツカーと優秀なバイクが合体したという感じだろうか。

インテリアを見てみると、想像していたよりはるかに現代的。メーターのデザインはかつてモーガンが製造していた航空機をイメージしている。メーター横には革がアクセントで張られたり、キルトレザーのシートも英国らしい気品だ。このキルトレザーやステアリングの変更はジャスティンさんのこだわりのよう。



文:星野智子(オクタン日本版編集部) 写真:奥村純一

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