煌めき際立つラージサルーン│原点へのオマージュも込めたDS9登場

DS automobiles

グローバルマーケットを舞台に展開されるまったく新しいラージサルーン、DS9が発表された。

全長4.93m、全幅1.85m、そして690mmの大径ホイールを備えたDS9は、同クラスのどれよりも際立つサルーンとなっている。これまでセダンに使われたことがないロングホイールベースのEMP2(Efficient Modular Platform 2)の新バージョンとなるアーキテクチャは、DS9の後部座席の広さの確保というメリットに貢献している。また、ボンネット部分にはこれまでのDSの各モデルのインテリアにおいて使われていた“Clous de Paris”(クル・ド・パリ)文様のセイバー(※サーベルの意味)と呼ばれるクロームの装飾が初めてエクステリア部分にもあしらわれることとなった。

DSの原点である1955年のDSの由来を示すべく、DS9のルーフ外縁部には円錐型フォルムが取り入れられている。伝説的とさえも呼ばれた当時のDSにあやかり、この円錐形の造形は、あらたにテールランプに取り入れられ、点灯するごとにDS9のプレゼンスを主張するのだ。 リアウィングには、DSバッジとトランクが同じような流麗な曲線で結ばれている。この部分に、彫刻的な彫りの入ったテールランプが埋め込まれ、うろこのような視覚効果と3D効果も演出することでドラマチックなコントラストが表現されている。



このテールランプもまた左右方向にセイバーとよばれるクロームの装飾で強調されている。これらデザイン要素は、かつて1930年代に栄華を誇ったフランスのコーチビルダーに捧げるオマージュである。ハイマウントストップランプはエレガントに極めて薄く造形され、リアエンドをよりワイドに見せることで、リアウインドウに視覚的なアクセントとなっている。

最大360hpのハイブリッドパワーとコンフォート DS9は、新しいE-TENSEプラグインハイブリッドによる電動化パワートレインを持つ。最高出力250hpを発 揮する前輪駆動PHEVモデル、そしてもうひとつ最高出力360hpを誇る、インテリジェントな4輪駆動PHEVモデルが展開される。また、中国マーケットのローンチ時には前述の250hpのE-TENSE仕様が展開される。

8段オートマチックトランスミッションを介する電気モーターは、最高出力80kW(110hp)、最大トルク320Nmを発揮する。静止状態から発進時まで、どのスピードレンジでも加速をブーストし、ゼロエミッションモードでも時速135kmまで加速が可能。7.4kWの車載チャージャーとDS9に標準装備のケーブルを使い、自宅または公共の充電設備によって1時間半で充電が可能であるのも魅力だ。



インテリアにおいても、"エレガンス"が充分に表現されている。ナッパレザーで完全に覆われたダッシュボード、ウォッチストラップを模した意匠のシートからは、あらゆるディテールがいかに細心の注意を払ってデザインされたかが伝わるだろう。クリスタルのように造形されたタッチボタン、ルーフライニングとサンバイザーはアルカンターラで覆われさらに上質な空間を生み出している。

煌めくような移動空間を体感できること間違いないだろう。日本導入については未定。

オクタン日本版編集部

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