見事な華麗なるトリオがオークションに│美しきドラエ135

RM Sotheby's

華麗なるドラエ135は、1台でも見た人を幸せにするが、そのカブリオレとコーチ、ロードスターが一堂に会した光景は、まさに息を飲む美しさだ。RMサザビーズがパリで開催したオークションは、この3台すべてに入札するチャンスだった。見事なトリオと大量のスペアパーツは、すべてダイエ・コレクションからの出品だ。
 
故ジャック・ダイエは、メンテナンスとレストアの正確性を徹底して追求したことで知られている。ダイエ・コレクションの至宝といえるのが、1939年ドラエ135ロードスターだ。アールデコの趣を今に伝えるこの名車は、13台のうちの最後の1台で、1939年に製造が始まったものの、第二次世界大戦の勃発により、完成したのは1947年だった。
 
最初の披露は1947年のトロカデロ・コンクール・デレガンスで、1960年代にしばらく仕舞い込まれ、その後、オリジナルのボディは失われてしまった。ダイエは2005年にこのロードスターを発見すると、テシエ社に依頼して、オリジナルの仕様で新たにボディを造り、大々的なレストアも施した。推定落札価格は50万~80万ユーロに上った。
 
ロードスターよりはるかによい状態で残っていたのが、135カブリオレだ。1946年に新車でアルゼンチンに輸出され、ブエノスアイレスのフランス大使館で暮らし、モディファイを受けたあと仕舞い込まれていた。2003年にフランスに戻り、やはりテシエ社でのフルレストアが済んでいる。落札価格は37万6250ユーロ。


 
3台の中で最も興味深いのは、滅多に見られない1949年コーチだろう。ボディはシャプロン製。放置された状態で、完品のレストアベースとして出品された。落札価格は3万2200ユーロだから、素晴らしいレストアプロジェクトになりそうだ。ダイエが長年の間に収集したドラエのスペアパーツの山も、別のロットとして出品された。これがレストアでおおいに役立つかもしれない。

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) Translation:Megumi KINOSHITA

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