空軍飛行場の跡地に300台を所蔵!イギリスを代表するモーターミュージアム

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現在、ジャガー・ランドローバーの支援を受けるM40沿いの博物館は、2016年にブリティッシュ・モーター・ミュージアムに名称を変更したが、エンスージアストからは地名の"ゲイドン"で親しまれている。よく似た名前のナショナル・モーター・ミュージアムが"ビューリー"と呼ばれるのと同じだ。
 
ブリティッシュ・レイランドのヘリテージコレクションが数十年の間に成長し、1983年にイギリス自動車産業ヘリテージトラストとして慈善団体の認可を受けて、現在の運営組織となった。当初からイギリスメーカーによるイギリス車に重点を置いていたが、そこに素晴らしい遺産が何度か加わり、イギリスで生まれた最も革新的で大衆的な名車の数々を展示するに至った。
 
現在の敷地は、かつてV爆撃機が離着陸していたゲイドン空軍飛行場の跡地だ。そこにあったローバーの設計・テスト施設に隣接して、アールデコ風の美しいヘリテージ・モーターセンターが1990年代初頭に建設され、1993年にオープンした。
 


以来、"ゲイドン"は大きく成長した。今ではイギリス国内で生産した海外ブランドも迎え入れている。また、ジャガー・デイムラー・ヘリテージトラストの多くの車両に加え、個人で世界最大といわれた、ジェームズ・ハルの543台にもおよぶコレクションをジャガーがまとめて買い取って以来、その管理も担っている。
 
この博物館は以前から寄付金集めや補助金の獲得が得意だった。2006~07年には、国営宝くじ基金の支援で、中二階を設けるなどの再開発をおこない、2014年にはイングランド芸術評議会の認定施設となった。さらなる資金集めが結実し、2015年に110万ポンドを投じて改修をおこない、新名称で再びオープンしたのである。加えて、400万ポンドをかけて最先端のコレクションセンターを新たに建設。4500m²におよぶ施設には、レストレーション・ワークショップも設けられ、離れた場所からではあるが見学もできるようになった。
 
現在は、文字どおり博物館いっぱいに約300台を収蔵。イベントも目白押しで、2020年には、MGF25周年イベント(7月26~27日)などが予定されている。また、7月までおこなわれている「車、未来、私」と題した特別展は、見る者に考えさせる内容で、好評を博している。


 
半円形の建物内はシンプルな構成だ。壁沿いには、イギリス製の車が1896年から1世紀にわたって時系列に並ぶ。その内側は、ジャガー、ランドローバー、スポーツカー、モータースポーツ、コンセプト&デザインの各テーマに分かれている。広いカフェに加え、ギフトショップももちろんある。
 
ブリティッシュ・モーター・ミュージアムは広大すぎて、小規模な施設の家庭的な魅力には負けるという人もいるかもしれない。しかし、展示内容に表れた歴史の重さがそれを補っており、展示物の数も膨大だ。ガスタービンを搭載したローバーBRMル・マン・レーサーや、1 台目のランドローバー" HUE 166 "、数多くのプロトタイプを含む多種多様なミニなど、枚挙にいとまがない。
 
イギリスのエンスージアストで、この博物館に行ったことがない人はまずいないだろう。もしまだなら絶対に行くべきだ。しばらく出掛けていない人、特に前回訪れたのが改修前だという人は、ぜひもう一度足を運んでみてほしい。


所在地:Banbury Road, Gaydon,
Warwickshire CV 35 0 BJ
開館時間:10時~17時(コレクションセンターは11時~)、
12月24日~1月1日を除く毎日
料金:大人14.5ポンド、
小人9ポンド(5~16歳、4歳以下は無料)、
割引対象者12.5ポンド、
ファミリーチケット40ポンド(大人2人、小人3人まで)
詳細:britishmotormuseum.co.uk

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo. ) Transcreation:Kazuhiko ITO 0 2 2 (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵 Translation:Megumi KINOSHITA

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