1847年から続く、金平糖の専門店

京都・百万遍の交差点から脇道へ少し入ったところに、日本で唯一といわれる金平糖の専門店がある。

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創業は弘化4年(1847年)、現在と同じ地で暖簾をあげた。当時は無煙炭で火をおこし、2カ月ほどかけて手作りしたといわれている。

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金平糖はレシピがなく、職人の五感と経験によって作られていく。砂糖の金平糖を作れるようになるまでに「コテ入れ十年、蜜掛け十年」の二十年がかかるという。

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さらに、風味のある金平糖は砂糖の金平糖を作る以上に大変難しく、通常は砂糖に素材を加えると酸や油分、塩分が加わることにより固まらないといわれてきた。だが、緑寿庵清水では独特の製法によりその常識を覆し、さまざまな素材を用いた風味豊かな金平糖を六十種類以上作り続けている。

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通年作られている定番の金平糖は、苺、蜜柑、檸檬、めろん、林檎、肉桂、生姜、バニラ、パイン、ばなな、桃、天然水サイダー、巨峰の13種類。それぞれ小袋入りで各555円/税抜。他にも缶入りの「特選金平糖」として、濃茶、ほうじ茶、珈琲、紅茶、ミルクといった商品もある。また、梅、桃、桜、さくらんぼ、ぶるぅべりぃ、ヨーグルト、完熟マンゴー、すいか、らいち、焼栗、おかぼ(かぼちゃ)、丹波黒豆、柚子といった季節限定の商品も月替わりで販売され、そのラインナップを見るだけでも季節の移ろいを感じることができる。

さらには「究極の金平糖」なるものもある。今の季節(6月)は「究極のブランデーの金平糖」が数量限定で販売されている(ガラスの器入り。4200円/税抜)。ごくわずかしか作れないため、毎年キャンセル待ちが出るほどの人気商品だという。もし運よく手に入れることができたら、父の日のギフトとして最適な贈り物になるに違いない。

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緑寿庵清水 (りょくじゅあんしみず)
住所:京都府京都市左京区吉田泉殿町38番地の2
TEL:075-771-0755 FAX:075-771-0766
営業時間:10:00~17:00
定休日: 水曜日・第4火曜日 (祝日は営業)
URL:http://www.konpeito.co.jp/

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