シューズブランドAllbirds|製品制作にかかる負担をCO2の排出量に換算し公開。ゼロを目指す。

サッカーの元ニュージーランド代表のティム・ブラウンとバイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンジャーの2人が異色のチームにより、2016年にサンフランシスコで誕生したシューズブランド「Allbirds(オールバーズ)」。長年に渡りスニーカーを愛用してきたティム・ブラウン氏が、大きなロゴや目立つ色、そしてケミカルな素材を使用して作られる従来のスニーカーに疑問を持ち、生まれ育った地ニュージーランドの「メリノウール」着目したのがはじまりだ。その優れた特性の可能性を信じて快適性とサステイナビリティ、そしてデザイン性を兼ね備えた「Allbirds」が誕生した。



サスティナブルな暮らしをシューズに取り入れることをベースに「ものづくり」を行う彼らが注目した指標は「カーボンフットプリント排出量」。聞き慣れない方も多いと思うが、これは製品を作るために排出されたkg CO2e のことを指す。あらゆる温室効果ガスの排出量を、CO2の排出量に換算したものだ。

現在、食品に表示されたカロリーをチェックすることは、多くの人の日常として受け入れられており、法律に伴う栄養表示の義務も発生している。それまで知ることがなかった情報が可視化されたことで、目にすることが増え、世の中の健康意識は格段に向上したという背景があるのだ。「Allbirds」が狙うのは業界に先駆けた改革。食品に対し、ファッションアイテムのカロリーとも言えるカーボンフットプリント排出量を明記すること、そしてその数値をみんなの当たり前にすることを日々発信していくという。



既に取り組みのひとつとして、すべての製品のカーボンフィットプリント排出量を表示することを決定し、2020年4月15日(木)より、ECサイトで順次開示をスタートしている。そして今後は、カーボンフットプリント排出量ゼロを目指し、サステイナブルな取り組みをさらに加速させていく予定だ。

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