平均速度200km/h超えの記録を叩き出した│ニュルブルクリンク・サーキットとポルシェ 第五弾

Porsche AG

ニュルブルクリンクの北コース、ノルドシュライフェを抜きにサーキットの歴史を語ることはできない。神のように崇拝されながらも、時に「悪魔」とも呼ばれ、様々な顔で人々を翻弄してきた。1927年6月18日に開設された伝説のコースの歴史を振り返ろう。第五弾。

最速ラップ記録
ニュルブルクリンクのサーキットレコードを破るために必要な時間はわずか6分11秒13。1983年5月28日、シュテファン・ベロフは旧コースを舞台に繰り広げられた最後のニュルブルクリンク1000kmレースのトレーニング中に最速記録へ挑んだ。当時のコースは改装工事のため一周22.832キロから20.832キロへ短縮され、スタート地点はデッティンガーヘーエだった。そして、ベロフはその日、平均速度200km/hを超える最速ラップタイムを叩き出したのだ。

マシンは硬めにセットアップされ、限界域での挙動が非常にナーバスだったというから、普通のドライバーなら記録挑戦を躊躇しただろう。実際、本戦でベロフが駆った最高出力650psを発揮するポルシェ956は、プフランツガルテンに差しかかったところで床下に気流が入り込み、車体が浮き上がりそのまま空中で一回転。そのままバリケードにリアから激突、ということが起きた。ベロフに怪我はなかったが、優勝はポルシェ・ワークスの同僚ヨッヘン・マス&ジャッキー・イクスチームが獲得したのであった。


日付:1983年5月28日(トレーニング)1983年5月29日(レース)
勝者:ヨッヘン・マス、ジャッキー・イクス
車輌:ポルシェ 956C
サーキット記録:シュテファン・ベロフ(6分11秒13)
距離:44周(1周20.832キロ)(北コース)
優勝マシーンの平均速度:165km/h

オクタン日本版編集部

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