レース開始から22時間15分後に起きたトラブル│ニュルブルクリンク・サーキットとポルシェ 第七弾

ニュルブルクリンクの北コース、ノルドシュライフェを抜きにサーキットの歴史を語ることはできない。神のように崇拝されながらも、時に「悪魔」とも呼ばれ、様々な顔で人々を翻弄してきた。1927年6月18日に開設された伝説のコースの歴史を振り返ろう。第七弾。

22時間15分
2010年、モータースポーツ界に衝撃が走った。フェルディナント・ポルシェが最初に手掛けたハイブリッドカーであるローナーポルシェ “ゼンパー・ヴィーヴァス”が発表されてから100年以上の時を経て、ポルシェはポルシェ911 GT3 Rハイブリッドを発表した。ポルシェが課す様々な過酷なテスト走行を行い、満を持して北コースの24時間レースに投入した。従来のGT3 Rに比べて 150kgも重かったこのマシンを操縦したのは、リヒャルト・リーツ、マルティン・ラッギンガー、マルコ・ホルツァー、ヨルグ・ベルクマイスターのチーム。

8時間にもわたりリードしたものの、レース開始から22時間15分、高速コーナーのメッツゲスフェルトでトラブルが発生した。原因はハイブリッドシステムではなく、従来から搭載されている燃料エンジンの故障だった。そして、ポルシェはレースのリタイヤを余儀なくされた。それから約1年後、再度911 GT3ハイブリッドのステアリングを握ったリーツとホルツァーチームはVLN レースで見事初優勝を飾っている。さらに5年後、ポルシェはハイブリッド・テクノロジーを駆使してル・マン24時間レースでも制覇を果たし、F1にも参戦。圧倒的なパフォーマンスを見せつけたのだった。


日付:2010年5月15日/16日
ドライバー:ヨルグ・ベルクマイスター、マルコ・ホルツァー、リヒャルト・リーツ、マルティン・ラッギンガー
車輛:911 GT3R ハイブリッド
 

オクタン日本版編集部

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