ミニを自在に操った男 ラウノ・アールトネンが語るミニの最大の強みとは?

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ラウノ・アールトネンはミニ・クーパーSに乗って1967年のモンテカルロ・ラリーを制し、BMCにモンテのハットトリックをもたらした。元祖フライングフィンとも言われる彼は1962年にBMCチームに加入、最初の主要ラリー優勝は1963年のクプ・デザルプだった。

アールトネンの要約は以下の通りである。「ミニの最大の強みはコンパクトなことだ。速く走ろうとすれば車の幅よりも広いスペースが必要だ。アルプスには狭い道がたくさんあるからね」

「小さな車は良いサスペンションを持たないのが普通だ。ところがアレックス・モールトンの仕組みは見事で四輪はボディの四隅にあり、慣性モーメントは小さく敏捷にターンすることができる。車を信頼できればもっと速く走れる」
 
アールトネンがサーブでラリーをしていた時に生み出した左足ブレーキングは、ミニでも非常に役立った。パワーウェイト・レシオでは他の大きな車に敵わなくても、アベレージスピードを高く保つことができるからだ。

「左足ブレーキは、ハンドブレーキの代わりにアンダーステアを減らすために使った。それから荷重移動させることにも役立った。ラリーで勝つには110%でコーナーに飛び込まなければならない。ブレーキングを終えてから加速するのではなく、もっと速く進入しコーナー半ばまでに姿勢を整える」

「当時のラリーは過酷なだけでなく長かった。それで私たちは一日にブレーキシューを一度、パッドは二度交換しなければならなかった。10インチホイールだから、十分に強力なブレーキを備えるには無理がある。それでも私がワークス・ミニに乗った1963~68年の間に絶えず改良されていった」

「スチュアート・ターナーのことを忘れるわけにはいかない。彼はミニのあらゆることを知り、あらゆる細部を疎かにしなかった。ワイヤハーネス以外は、ひとりでミニを組み立てるべきだという信念を持っていた。ミニが勝った時には本当に誇らしげだったよ。BMCのメンバーは皆素晴らしいやつらばかりで、最高のチームだったと思う」

オクタン日本版編集部

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