素材も逸品!ベントレーが誇るマリナーだからこそできるアートワークの数々

Bentley motors

ベントレーのビスポーク部門であるマリナーは、さまざまなパーソナライゼーションを実現している。

マリナー トゥールビヨン by ブライトリング for ベントレーは、正確さを維持するために1時間に2万8800回も部品が稼働している。トゥールビヨンは複雑な機構のため、これを製造できる時計メーカーは非常に少ないといわれている。ゆえにこのオプションは、ブライトリングとマリナーの技術力の結晶といっても過言ではない。

時代とともに、使う素材も増えてきた。例えば、ウッドパネルの代わりにマリナーが作ったストーンヴェニアは、2億年以上前にできた石材を使用している。バカラルには、5000年前に自然に倒れて土中で石化したリバーウッドが採用された。マリナーが得意とするビスポークに、あらゆる画像やデザインのアイデアをフェイシアパネルに装飾として施すものがある。



例えば、ミュルザンヌの限定モデルのフェイシアパネルには、伝統的な寄木細工の技術を応用して、1930年代のSpeed Sixを描いた。2016年の北京モーターショーで発表したベンテイガには、車名の由来となったグランカナリア島のロケ・ベンテイガを含む山並みを描いたこともある。刺繍もマリナーの得意なビスポークのひとつ。ミュルザンヌの標準仕様の内装に施すクロスステッチを仕上げるには 37時間を要するが、マリナーのビスポークではそれ以外の部分にもさまざまなパターンでラグジュアリーなインテリアに仕上げることも可能。




また、家紋などの写真があれば、デザイナーが8~10時間かけてCADで刺繍デザインに変換し、インテリアに施すこともできる。この刺繍は、最終的に2万ステッチに達することもあるほどだ。

「ヒドゥン・デライト」と呼ばれる収納スペースの内側のレザーカラーをコントラストカラーにするビスポークも人気である。このほか、コンチネンタル GTのアームレストにワイヤレスヘッドホンの充電機能付き収納を付けるといった、収納スペース自体を新たに作るビスポークにも対応している。

ベントレーでは小さなカスタマーのために、インテリアと同じレザー、ステッチ、キルティング、パイピングを施したチャイルドシートを製造することもできる。もちろんマリナーの手にかかれば、完全なビスポークのチャイルドシートが製造される。近年では、「チャイルドシートを子供が大好きな人形のドレスと同じ色にしたい」という注文もあり、忠実に再現したそうだ。

マリナ―の職人技があってこそ、ベントレーの魅力はさらに広く、深いものになるのである。

オクタン日本版編集部

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