世界最上級のキャビン│ベントレーが作り上げる世界で1台のインテリア

Bentley motors

注目のモデル、ベントレー コンチネンタルGT V8の魅力に迫る。<インテリア編> 

インテリアはベントレーの白眉といっていい。もちろん、走りのパフォーマンスの点でも傑出しているベントレーだが、車内で長い時間を過ごすドライバーとパッセンジャーをもてなすインテリアもグランドツアラーに求められる「性能の一部」と捉えているのか、いつの時代も世界最上級のキャビンを提供してきた。

 
そんなベントレーのキャビンを彩る“主役”がレザーとウッドであることは疑う余地がないところ。どちらも世界中から集められた最高級の素材を用い、熟練の職人たちが丹精込めて仕上げていく。そのていねいな仕事振りは、プラスチックの射出成型で大量のパーツを一気に複製する一般の乗用車とはまったくの別物。彼らの作業場に足を踏み入れると、そこだけ時間がゆっくりと流れているように感じられるほどだ。
 
使用される素材はいずれも選りすぐられた一級品ばかり。たとえば主に使用されるウッドは北アメリカ、ハワイ、ヨーロッパ、アジアなどで生産されたもの。それらを9つのステップで加工し、まるで貴金属のようにつやつやとして滑らかなフェイシアに仕上げていく。


 
いっぽうのレザーは、蚊などに刺されたことのない北ヨーロッパ産の牛革を使用。これらはイタリアの専門会社でなめしと染色を行なったうえでベントレーの本社であるクルー工場に運び込まれる。ちなみにコンチネンタルGTを1台作るのにおよそ10頭分の皮革を用いる。しかも、ひとつひとつのパーツとして仕上げるまでには気が遠くなるほどの長い時間が必要。例えば、全数が手縫いとなるステアリングホイールのステッチを施すのに1本あたりおよそ4時間、シートの製作には1脚あたり23〜45時間を費やすというから驚く。


 
ベントレーで注目すべきは、そうしたインテリアをオーナーの好みにあわせて仕立てる“パーソナライゼーション・プログラム”が充実している点にもある。

文:大谷達也 Words: Tatsuya OTANI

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