オクタン日本版vol.18 特集:アウレリアGT "アウトロー"

ランチア・アウレリアB20GTは厳かに美しい。悪ぶってみるという提案もある。

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今や、フェラーリ250GTOのレプリカを造るために、250GTEを切り刻もうとする者などいる訳がないだろう。そうした蛮行が行われたのは遠い過去のことだ。しかし、英国中部、石造りの古い村々が点在する風光明媚なコッツウォルドを拠点とするオールドカーレストレーションのスペシャリスト、ソーンリーカラム社は、世界初となるランチア・アウレリアの"アウトロー"を造ることに信念を持っていた。

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アウトローというカテゴリーは、メーカーの純正ラインナップ以外のモデルに用いられる用語で、イタリア語「fuorilegge」の翻訳である。純正ラインナップ以外、すなわちモディファイやカスタマイズされたモデルがそれに当たるが、中でもアウトローはその名が示すように、外観的にも性能的にも"ちょい悪"を気取ったモデルを指す。北米発祥の文化であり、したがってほとんどの既存のアウトローはアメリカ車ベースが多く、いわゆるホットロッドとの線引きも曖昧で、それらのレースシリーズも存在する。それだけに、ヨーロッパ車ベースには例が希で、かろうじて専門メーカーが送り出しているポルシェ356ベースのものが知られている程度だ。

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ランチア・アウレリアのアウトローなどは過去に例がなかったが、このチョップトップのアイデアは、そもそもは1950年代にランチアの自社工場で造られた純正のチョップトップ・レーシングカーにインスパイアされたものだ。もしソーンリーカラム社が最高にクールで"不良な"B20GTを製作したなら、スマートで低く、ボディラインに微妙な変更が加えられたスペシャルであるにもかかわらず、これがギア時代のマリオ・ボアノの作だと錯覚する者もいるかもしれない。

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