「101年目のシトロエン 試乗記 その④」3列シートで7人乗り。でも他とちょっと違う

シトロエングランドC4スペースツアラーは、ある意味現在のシトロエンにおけるフラッグシップモデルといえる。3列シート7人乗りは、単に広さだけを求める箱のような車とは一線を画した独創的なパッケージをもち、そのボディを引っ張るには十分強力なトルクをもつ最新クリーンディーゼル2.0リッターエンジンを搭載。乗り心地や快適性は指折り。そして安全装備や運転サポートシステムも満載され、ドライバーはもちろん、同乗するパッセンジャー皆を楽しませてくれるからだ。
 
エクステリアのユニークさは誰もが感嘆するほど。フロントフェイスはボディサイドまで幅広く伸びるクロームラインが個性的だ。LEDポジションランプとヘッドライトは上下でセパレートされたダブルグリルデザインとなり、シンプルかつクールなインパクトを与えてくれる。またフロントAピラーからルーフバーと一体化し、リアエンドへと続くシルバーのアーチが、ハイトのあるボディながらシャープさを際立させて、スポーティな印象を与えてくれる。


 
ドアを開けて室内に乗り込んだときも、まったく新しい気付きを楽しめる。クローム&ブラックがアクセントとなっているシックなインスト。主に計器系機能を取り込んだ12インチパノラミックスクリーンと、快適操作を可能とする7インチタッチスクリーンが上下に分かれており、従来の車にはないユニークなレイアウトとなっている。このデジタルインフォメーションシステムは視認性、機能性、直感的な操作性という面において実に理にかなっているのだ。





広々とした室内空間の演出には、ガラスエリアのデザイン工夫が素晴らしい。フロントウインドウはドライバーの頭頂部まで届くかと思えるほど広大で、広いウインドウスペースとパノラミックサンルーフの恩恵により、とてつもなくルーミーな空間を創り出している。


※車内のルーフバーは車両に含まれません
 
前席だけでなく2列目シートもゆったりとしている。レッグルームもフラットであり、3人が同時に乗っても窮屈さを訴えることはないだろう。3列目は広々としているとは言えないが、着座位置を少し高くすることで気持ちの良い視界を確保するという工夫ぶりである。もちろんシートアレンジは多彩で、2列目以降はシートアレンジによりモジュール的な使い分けでどのような乗り方にも積み方にも対応できる。



オクタン日本版編集部(堀江史朗)

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