製造当時のコーチビルダーの想像力が表れているアルファロメオ・ジュリエッタ

これは、高名なイタリアのコレクター、コラード・ロプレストが所有する11台のアルファロメオ・ジュリエッタの話である。1台残らずすべて歴史的価値の高い貴重なコレクションについて、マッシモ・デルボが話を聞いた。今回は、ジュリエッタ・フィッソーレ、ジュリエッタTIモレッティ、ジュリエッタTIシオネリをご紹介。


1958年 アルファロメオ・ジュリエッタ・フィッソーレ、1958年 アルファロメオ・ジュリエッタTIモレッティ、1960年 ジュリエッタTIシオネリ

ジュリエッタ・ファミリーで最も人気があったのは、なんといってもベルリーナだった。快適さとスポーティーさが絶妙のバランスで共存するハンドリングが好評を博し、標準仕様とツーリズモ・インテルナツィオナーレ(TI)バージョンは、どちらも販売で大成功を収めた。
 
ロプレストがコレクションする3台のベルリーナは、すべてイタリアのカロッツェリアによる特別バージョンで、標準仕様とはディテールが様々に異なる。「今ではコーチビルダーによるジュリエッタのベルリーナは滅多に見つかりません。製造数が少なく、その多くは経年劣化が進んでしまったのです。私の車も同様です。ディテールの違いに、当時のコーチビルダーの想像力が表れています。もちろんフルレストアで見違えるようになるでしょうが、極めてオリジナルの状態なので、私はそのままにしておきたいのです」


シオネリによるジュリエッタTI。伝説のツインカム・エンジンも含め、見事に未レストアの状態。


フィッソーレによるベルリーナのディテール。


モレッティによる濃紺のサルーン。ほとんど手付かずにもかかわらず、インテリアは驚くほど無傷だ。


11台のアルファロメオ・ジュリエッタ
1955年 アルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー・ベルトーネ
1957年 アルファロメオ・ジュリエッタ・スプリント・スペチアーレ・ベルトーネ・プロトティーポ
1956年 アルファロメオ・ジュリエッタ・スプリント・ルッソ (エラボラツィオーネ・スペチアーレ・ベルトーネ)
1955年 アルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー・ピニン・ファリーナ・プロトティーポ
1961年 アルファロメオ・ジュリエッタSZ"コーダトロンカ"プロトティーポ
1955年 アルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー・ピニン・ファリーナ"コルサ"
1954年 アルファロメオ・ジュリエッタ・スプリント・ヴェローチェ・ベルトーネ・プロトティーポ
1956年 アルファロメオ・ジュリエッタ・スプリント・ヴェローチェ"モルテーニ・スペチアーレ"
・1958年 アルファロメオ・ジュリエッタ・フィッソーレ、1958年アルファロメオ・ジュリエッタTIモレッティ、1960年ジュリエッタTIシオネリ

編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo. ) Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.)  原文翻訳:木下 恵 Translation:Megumi KINOSHITA Words:Massimo Delbò Photography:Thomas Macabelli Thanks to:Swiss Museum of Transport Lucerne, www.verkehrshaus.ch, Serenella Ar

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