想像を超える?ベントレーの各モデル完成までにかけられる時間と人は?

Bentley motors

ベントレーを語るうえで忘れてはいけないのが「クラフツマンシップ」である。1日平均の生産台数は、コンチネンタル GTとフライングスパーが計26台、ミュルザンヌが5台、ベンテイガが31台で、熟練の職人が手作業で完成させて出荷している。

コンチネンタル GTの完成までには約110時間、フライングスパーとベンテイガが約130時間、ミュルザンヌにいたっては 400時間を要する。コンチネンタル GTとフライングスパーを担当するクラフツマンは 537人、ミュルザンヌの担当者は 83人だ。ベントレーはフォルクスワーゲン グループにおいて、ウッドとレザー、そしてW12エンジンの製造における中心的存在として認識されている。W12エンジンの製造を担当する職人は30人で、1基のW12エンジンを完成させるのに13時間半を要している。



ミュルザンヌのインテリアトリムの場合は、完成までに要する時間は136時間。また、インテリアにコントラストステッチを施す場合は、さらに25~40時間がかかる。レザーは厳選した雄牛の皮革のみを使用。ミュルザンヌには15頭分、ベンテイガは14頭分、フライングスパーは13頭分、コンチネンタル GTは11頭分、コンチネンタル GTコンバーチブルは10頭分のレザーが使われる。ちなみに、ミュルザンヌのステアリングは専任の熟練職人1人が担当。使う糸の長さは約10mで、5時間かけて620ステッチを施して美しいステアリングに仕上げられるそうだ。



ウッドパネルに使用する天然の木材は、1台に対して必ず同じ木から製材したパネルを使用する。こうすることで色味や木目を合わせ、同じような味わいで経年変化を楽しむことができるためである。ベントレーのウッドパネルのスペシャリストは、木材を選別する際に25,000㎡もの加工前のウッドパネルを1インチ四方にまでわたる細かさでチェックを行い、最高品質であることを確認。このプロセスには 2日かかる。

塗装工程も手作業で行われる。ミュルザンヌのように自動車業界で最高品質の塗装仕上げを実現するには、多くの人手が必要となる。塗装後の研磨工程では、1台につき12時間かけて丁寧に磨き上げられていくのだ。ミュルザンヌの場合、300人の職人が製造に携わり、コンチネンタルシリーズとフライングスパーの製造には1,055人が携わっている。

オクタン日本版編集部

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