あのボンドカーが蘇る!ガジェットも再現されたアストンマーティン DB5の生産がスタート

Aston Martin

アストンマーティンが、最も有名なボンドカー DB5のコンティニュエーションモデル"DB5 ゴールドフィンガー コンティニュエーション"の生産を開始した。

最後のDB5がラインオフしたの1965年から55年前が立った今、再び伝説に残るDB5が蘇るのだ。アストンマーティンワークスと007シリーズの制作会社であるイーオン プロダクションズが協力しながら、劇中に登場したガジェットを搭載するボンドカーを25台限定で復刻する。

このモデルは1台あたり4500時間がかけられ製造される。腕を奮うのは、英国バッキンガム州ニューポート パグネルに拠点を置くアストンマーティン ワークスのヘリテージ部門の職人たちだ。デイヴィッド・ブラウン時代のクラフツマンシップと最新技術を組み合わせて作り上げられていく。ガジェットの再現にあたっては、特殊効果スーパーバイザーとして12作以上のボンド映画に携わったクリス・コーボールドと協力のもとで製造される。



ガジェットで再現されるものは例えば、回転式ナンバープレート(3面)、煙幕噴出装置、オイル散布装置、防弾シールド、レーダー追跡スコープ、運転席側の電話、シートの下にある武器格納スペースなど。助手席の着脱式ルーフパネルはオプションで選択可能となっている。いずれも、本物の武器として機能するものではないが、ファンにとっては堪らないものであろう。



加えて、当時と同じようにボディパネルはすべてアルミ製でシャシーはスチール製。ボディカラーも当時と同じ"シルバーバーチ"でペイントされる。

エンジンには、4リッター 自然吸気直列6気筒ユニットを搭載。そこに、3基のSUキャブレターを装備し290hpを発揮する。トランスミッションはZF製の5段 MTで、リヤには機械式LSDを搭載する。ガーリングタイプのサーボ付きスチール製ディスクブレーキに、ステアリングはラック&ピニオンを採用。パワーアシストは付いていない。

ヘリテージ プログラムのマネージャーを務めるクライヴ・ウィルソンは、「DB5を新たに作るなんてビジネスとして行ったことはありませんでした。アストンマーティンの歴史に新たな1ページを刻みます。私たちの孫世代にも語り継がれていくプロジェクトとなるでしょう」とコメントした。

アストンマーティン ワークス代表を務めるポール・スパイアーズは、「私たちは、25人が所有する最高の“おもちゃ”を作っているのでしょう。イーオンプロダクションズ、クリス・コーボールドとともにDB5 ゴールドフィンガー コンティニュエーションを作り上げた経験は、アストンマーティン ワークスで働く全員にとってとてもユニークなもので、キャリアの中で記憶に残るハイライトとなるでしょう」と話した。

DB5 ゴールドフィンガー コンティニュエーションは275万ポンド(税別)で、日本円だと3億円は優に超える。世界中で欲しいファンは大勢いるだろう。購入者へのデリバリーは2020年後半にスタート予定とのこと。

オクタン日本版編集部

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