吉田由美の試乗レポート!「ボルボ XC60の新スタンダード」~B5 AWD Inscription~

Photography: Ryota SATO

新型ウイルス感染防止のため、自粛が続いていた自動車業界も、緊急事態宣言が解除されたことで徐々に動き始めました。

ボルボ初の新開発48Vハイブリッドパワートレーンを搭載する「ボルボXC60 B5」の試乗会も本来ならもう少し早い時期に開催される予定でしたが、やっと試乗できました。というのも、「ボルボXC60 B5」はボルボXC60の新しいスタンダードとなる重要なモデル。ボルボオーナーとしては気になるのです。

今回の試乗会では「密」を防ぐため、試乗前のプレゼンテーションはオンラインで。試乗もほかの参加者と重ならないように時間差で試乗車を貸し出すという、コロナ自粛前とは試乗会のスタイルも大きく様変わりしています。

ボルボといえばもともと環境意識が高く、試乗会中の飲み物をいち早くペットボトルをやめ、アルミのボトルに。しかしこれは試乗会の度にボトルが溜まってしまうということで、やめて、最終的には紙コップになったそう。そしてボルボはペーパーレスもいち早く行い、社内の資料はもちろんカタログなども紙を使うことをやめたそうです。今回の資料もメールで送付されてきました。これらは、ボルボが電気自動車の導入だけではなく、生産工場や車に搭載するバッテリー、そしてサプライヤーやその他の取り組みに至るまで地球環境に負荷を与えないという理念に基づくものです。

そんなボルボは他社に先駆けて2017年2月、「2019年以降に発売される全モデルを電動化にする」という発表を行いました。当時、「ボルボの車はすべて電気自動車になるらしい」という記事が飛び交いましたが、実のところは「電気自動車」と「電動化」は違って、すべてのモデルにモーターが装備され、モーターが搭載されないエンジンだけの車は発売しないというものです。とはいえ、エンジン車でもモデルによって在庫があるものであれば販売するようなので、もしボルボのエンジン車がご希望でしたら、買うなら「今」です。

というわけで、新しいボルボXC60 のスタンダードモデル「XC60 B5」。ちなみに「B5」の「B」は「Brake energy recovery system(ブレーキ・エナジー・リカバリー・システム)」の略、「5」は、今までのT5と同様、出力の大きさをイメージしていて、数値が大きいほど高出力のエンジン(モーター)を搭載しています。



「B5」のエンジンには、新しい第3セダンのパワートレーン「Drive-E」となる新開発の2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンで、最高出力250ps、最大トルク350Nm 。トランスミッションは8段AT。駆動方式はAWD(前輪駆動)。

ハイブリッドシステムは、「ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)」による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムバッテリーに蓄電し、エンジンを掛けるときや低回転の時に駆動をアシストします。あくまでモーターはエンジンの補助をする「マイルドハイブリッド」。



また、走行中に2気筒を休止させて走行する「気筒休止システム」(CDA)を導入し、燃費を向上させています。ただし作動には、3000回転以下で走行し、速度は約30-160㎞/h以内であるという条件があります。

文:吉田由美 写真:佐藤亮太

RECOMMENDEDおすすめの記事