「プリンセス」たちのクラシックカーラリー│フランスらしい道を走っていく2日目

Photography:Tomonari SAKURAI

2019年で20回目を迎えたプリンセスたちのフランス縦断1700kmを走るラリー、ラリー・デ・プランセスの2日目。ひんやりとした朝の空気の中、どの車もピカピカに磨き上げられていた。スタート前に調整を終わらせようとメカニックも大忙し。その日宿泊したホテルのパーキングはほとんどパドックの様相となっていた。初日の成績順にスタートしていく。

1日目はこちら



2日目となると通り抜けるのは小さなフランスらしい村々。まだフランスの中央なので高い山はなく、広い大地。所々に起伏のある丘を越える。ヴィッシーに向かう。

出発して最初の村では、沿道に陣取った家族連れが声援を送っている。撮影のために車を待っていれば、僕らにも「来たわよ〜」と声をかけてくれる。薔薇のお屋敷を抜け、最初のタイムアッタックのスタートが墓地の横から。スタートまでコーヒーを振る舞うスタッフ。昼食はお城で。午後のスタートも午前中の成績に合わせてスタートし、タイムアタック。のんびりしてはいられない。この昼食中、すでにパイロットとナビが仲間割れしたようで別々のテーブルで食事をしているところもちらほら。



午後はその丘が繰り返す地域を走る。所々未舗装路になる。慎重に走る者、気にせず豪快に走る者。それぞれのスタイルで走りを楽しんでいるのだ。ゴールとなるヴィッシーはこの街の中央にある公園がゴール。すでに人だかりができていた。平日とはいえ、日の長いフランスの夕方、たくさんの人たちが見学に来ている。



そして、この日のディナーの前にはヴィッシーの市長からの挨拶が。この20年間、必ずここをゴールにしているとのこと。なるほど。だからあれだけ人が集まっていたのだ。すでにこの町ではよく知られた毎年この時期に行われるお祭りになっていたということだ。ゴールした車はそのままその公園に駐車されている。暗くなっても多くの人たちがその車を眺めに来ていた。翌日も走り続けるプリンセスたち・・・ <つづく>

写真&文:櫻井朋成 Photography&words: Tomonari SAKURAI

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