お買い得 ?! │手頃に購入できるミッドセンチュリーの香り漂うスタイリング

Bonhams

近年のクラシックカー市場高騰のおかげで、1960年代のスタイリッシュなイタリアンカーで手の届く値段のものとなるとなかなか見つからない(お値打ち品と呼べるものはあるが、それはまた別の話)。だが、ミッドセンチュリーの香り漂うコーチビルダーによる逸品でありながら、ミニバン並みの値段で手に入る車がここにある。それがフィアット125・サマンサである。
 
ヴィニャーレがスタイリングと製造を行ったサマンサは、ベースとなった箱形の125Sに対して約2倍の価格で発売されたが、その理由は一目瞭然だ。流れるような優雅なボディワーク、かすかにミウラを思わせるノーズ、ジェンセン・インターセプターによく似たドア、ウッドパネルとレザーが上品なインテリアなど。ハンドリングはスムーズで、5段ギアボックスを備え、1.6リッターの4気筒ツインカムエンジンで最高速106mphである。



4気筒というのも値段が抑えられてきた理由の一つだろう。素晴らしいコンディションの車でも2万ポンド前後で取引されている。ただし、めったに出てこない。サマンサの製造数は100台のみと考えられており、時と共にその大半が失われた結果、良い状態のものが出品されることは珍しいのだ。数年前にドイツで、1968年のサマンサが3万9800ポンドで市場に出たが、すぐに売れてしまった。

もしどこかで見つけたら、手に入れておくべき1台であろう。

オクタン日本版編集部

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