ピレリ2019年アニュアルレポート|テーマの「レジリエンス」とは

Pirelli

「レジリエンス(Resilience)」とは少々聞きなれない言葉かもしれない。「弾力性」「回復力」つまり、変化に対応する柔軟な力とも訳すことができるだろう。困難な状況にあっても、しなやかに回復することができる力は、まさに今の時世に必要なものだ。

ピレリは長年の伝統として、数字と会社を物語るストーリーでアニュアルレポートを構成している。2019年版アニュアルレポート「The Road Ahead」のテーマが、まさにこの「レジリエンス」。すなわち「反応し、変化し、改善する能力」をテーマにした作品が制作された。

これらの能力は、ビジネスモデル、製品、サービスを絶えずビジネスコンテキストの進化に適応させることにより、アイデンティティを維持し強化できる企業を象徴する能力で、ピレリは150年近くにわたりその能力を発揮し続けている。これまでにも「レジリエンス」の概念はあったが、それがCovid-19パンデミックの出現と融合するのは必然といえよう。



2019年版では、作家エマニュエル・カレールとジョン・シーブルックが文章を提供。フランス語のことわざ「Everyone sees noon at his door」を引き合いに、誰もが個人の主観を客観的な事実として感じているのではないかという問いを投げかけるカレール。ボッカチオの名著『デカメロン』に現代のバーチャルミーティングでのストーリーテリングを重ね合わせるシーブルック。それぞれの視点から「レジリエンス」をテーマに作品を綴っている。

ビジュアルアーティストのセルマン・ホセゴーがイラストを担当し、カラフルで遊び心のあるダイナミックな作風のイラストが8点添えられている。

各々のイラストは「人工知能」をはじめとしたピレリを特徴付けているキーワードを表現。
変化(Changes)
未来の都市(City of Future)
つながり(Connection)
レジリエンス(Resilience)
スマート・モビリティ(Smart Mobility)
持続可能性(Sustainability)
速度(Velocity)

ビジュアルの妙は、企業レポートというよりもむしろアート書に分類したい、そんな美しさである。

オクタン日本版編集部

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