2017年6月24日に米国カリフォルニア州サンタモニカで開催されるRM Sotheby’sオークションに、きわめてユニークな車が出品される。以下にご紹介しよう。
1935年に登場したリンカーン・ゼファーは、発表された当時、その未来的なスタイルが大きな話題となったモデルだ。ルーフからテールにかけて滑らかな流線型を描くボディや、フェンダーに埋め込まれたヘッドランプなどはきわめて前衛的で、後に登場する名車「フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)」をはじめとした、多くの自動車のデザインに影響を与えたといわれている。
今回オークションに出品された車両は1936年式。横から見ると、オーソドックスなリンカーン・ゼファーに見える。しかし、この車を前から見ると・・・
なんと、グリルが2つあるのだ。
ゼファーにこのようなカスタムを施したのは、イリノイ州レイクフォレストのウィラード・L・モリソンという人物。この頃の自動車はどれも垂直方向に切り立ったグリルを装着していたが、モリソンはフロントエンドのデザインをよりワイドに見せるための試みとして、同じグリルを2つ並列に配置するデザインを採用したのだという。また、グリルを2つにすることで、エンジンの冷却を助ける効果もあると、モリソンは主張していたらしい。
それから80年以上経った今、モリソンのゼファーは格式高いクラシックカー・オークションに出品される運びとなった。その風貌は、一見するとボロボロの廃車同然にも思える。
しかし、内装はレザーの張り替えが行なわれ、まるで過去からタイムスリップしてきたかのような輝きを放っている。
優美なストリームラインが与えられたゼファーに、モリソンがユニークなアレンジを加え、その後大いなる自然が長い時間をかけて仕上げを施した芸術作品。エスティメイトは7万ドルから8万5000ドルと予想されている。
RM Sotheby’s / 1936 Lincoln-Zephyr V-12 ’Twin-Grille’ Custom Sedan
http://www.rmsothebys.com/ca17/santa-monica/lots/1936-lincoln-zephyr-v-12-twin-grille-custom-sedan/1703470
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