ミウラ、ディアブロ GTRなどの直系モデル!40台限定のEssenza SCV12が登場

Automobili Lamborghini

アウトモビリ・ランボルギーニより、ミウラ、イオタ、ディアブロ GTRなどの直系モデルとしてEssenza SCV12が発表された。40台限定のサーキット専用ハイパーカーとなる。

ランボルギーニが開発した自然吸気エンジンの中でも最強の830hpを超える最高出力を誇るV12エンジンを搭載し、レース用のプロトタイプに着想したエアロダイナミクスと、究極のドライビング ・エクスペリエンスのためにデザインされた、新たなテクニカル・ソリューションの融合によって生まれたのである。

そのデザインは、ランボルギーニのデザイン部門チェントロ・スティーレによるクリエイティブの結晶といえる。1970年代のプロトタイプが持つ魅力と、ランボルギーニのDNAを象徴するエレメントが融合した、流線形でありながらダイナミックなラインは、フロントのヘッドライトやルーフのエアスクープ、ステアリングを囲むエアベントを特徴とした六角形をイメージさせる。



さらに、車体のカラーリングやコックピット内部で繰り返されるシンボライズなY字のデザインは、それぞれのエレメントにおける軽量、機能性、デザインの絶妙なバランスを象徴していまる。実際、インストルメント・パネルとダッシュボードは、コックピットを囲んで耐荷重性とスタイル要素を兼ね備えた非対称のY字型カーボンで支えられており、ドライバーが究極のドライビング・エクスペリエンスの中心となるデザインだ。



ランボルギーニ・チェントロ・スティーレ責任者のミィティア・ボルケルトは、「私はこのプロジェクト開始当初からとても楽しみにしていました。紛れもなくランボルギーニらしいエクストリームかつ非常にクリーンなスタイルを持つ、リアルなレーシングカーのあるべき姿ともいえるハイパーカーを作ることができたためです。私たちはEssenza SCV12で、過去と現在のモータースポーツに対する敬意を表しています。大きなリアウイング、サイドのフィン、フロントのスプリッターは、ウラカン・スーパートロフェオEVOとGT3 EVOから譲り受けたエレメントです。このハイパーカーはランボルギーニの伝統と未来に向けたイメージを完璧に融合させました」とコメント。

また、ロールケージのない新世代カーボンファイバー・モノコックシャシーを採用したことで、Essenza SCV12は1.66hp/kg という他に類を見ないパワーウェイトレシオを持つ。また、FIA(国際自動車連盟)のプロトタイプ・セーフティー・ルールに準じて開発された最初のGTハイパーカーでもあるのだ。プッシュロッド式リアサスペンション、ブレンボ製ブレーキディスクとキャリパーを備えるマグネシウム製リム(フロント 19インチ、リア 20インチ)、特別開発のピレリ製スリックタイヤを装着するなど本格的なレースカーだ。

アウトモビリ・ランボルギーニ チーフ・テクニカル・オフィサーのマウリツィオ・レッジャーニはこう説明している。「Essenza SCV12はV12自然吸気エンジンが表現する究極のモデルであり、1963年から続くランボルギーニブランドのシンボルです。これはエンジニアリングのクオリティの追求と、洗練されたエアロダイナミクスで、未来的なデザインがロールケージのないカーボン・モノコックなどの革新的なソリューションを組み合わせたプロジェクトであり、その結果、非常に魅力的で妥協のないハイパーカーが完成しました。このハイパーカーはサーキットを走り、ランボルギーニの名前が世界中に知られるきっかけとなった特徴を広く紹介するために誕生しました。ドライバーだけでなく観る人の心にも、他では得られないスペシャルなエモーションを感じていただけることを約束します」



アウトモビリ・ランボルギーニCEOのステファノ・ドメニカリは次のようにコメントした。「Essenza SCV12は、私たちのブランドがお届けできる、最高のサーキット・ドライビング・エクスペリエンスを象徴するもので、ランボルギーニのマシンとサーキットの路面との密接な関係に光を当てた、技術的な快挙でもあります。ランボルギーニは常に未来を見据えて新たなチャレンジを続けていくブランドですが、そのルーツや在り方を忘れることは決してありません。Essenza SCV12 は、スーパースポーツカーのメーカーとしての形にとらわれないスピリットと、モータースポーツに対する揺るぎないパッションの完璧なコンビネーションです」

また、Essenza SCV12のオーナーは、世界有数のサーキットで自身のハイパーカーを運転できるスペシャルプログラムに参加資格を伴う会員制クラブの入会資格が与えられる。このプログラムには、Essenza SCV12クラブのためにサンタアガタ・ボロネーゼに新設したファクトリーでの保管サービスなどが含まれる。

それぞれ個室タイプのガレージに保管され、アプリから24時間いつでも愛車をモニタリングできるウェブカメラシステムなどの専用サービスも提供されるとのこと。さらにこのファクトリーにはフィットネス・ジムのプロ、Tecnobodyによる「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・ドライバーズラボ」が併設されており、ランボルギーニ所属のレーシングドライバーたちが実践するものに近いフィットネス・トレーニング・プログラム体験いただける。


オクタン編集部

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