これがランボルギーニ?宇宙船のようなランボルギーニ「アトン」

RM Sothebys,Lamborghini

ベルトーネは、これまでランボルギーニ・ミウラ、エスパーダ、カウンタックを手掛けたが、いくつかの「特別な」ランボルギーニも作成した。「ブラボー」もそのひとつだが、1980年のトリノ・モーターショーで発表された「アトン」もある。

「ブラボー」はマルチェロ・ガンディーニが手掛けているが、「アトン」は彼の後継者となったマーク・デシャンが設計し、ランボルギーニ・シルエットをベースとしている。完全に機能するように作られ、記者が運転する機会もあったそうだ。



「アトン」という名は、古代エジプトの太陽の神にちなんで名付けられている。人々と批評家は、その見事な見た目、ノーズのはっきりしたライン、大きく湾曲したフロントガラスを評価していた。また、エンジンフードの巧妙なデザインも見事である。さらにはホイールのデザインされジャルパへと受け継がれた。インテリアは非常に未来的で、シトロエンのような雰囲気を醸し出している。ステアリングホイールはブラウンのレザーが張られ、ダッシュボードと完全に調和している。



当時、ランボルギーニは大きな困難に直面していたにも関わらず、アトンを公開したことは人々を驚かせた。さらに、それは3年間生産されていなかったシルエットをベースにしていたために余計にセンセーショナルなものになったのだ。

ベルトーネが残したコレクションの一部であったアトンだが、2011年のオークションで約4000万円で落札されている。現在、オーナーが変わっているかは分からないがいつか日本でも見られる日がくるか楽しみである。

オクタン編集部

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